テラーノベル
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いつの間にかあごにかけられていた修太郎さんの手が、私の胸を服越しに包み込むように触れていらして……時折こすられる双丘の頂にある敏感な部分への刺激に、私は目尻に薄らと涙が浮いてくるのを感じた。
余りに気持ちいいと泣いてしまうものなの?と、熱に浮かされてぼんやりとした頭で思ってしまったのです。
さっき、嬉しくて泣いたばかりなのに、今度は気持ち良くて泣いてしまうだなんて……私の涙腺は一体どうなってしまったんでしょう⁉︎
修太郎さんに触れられていること、修太郎さんに触れていること。そのどちらもが嬉しくて……心地良くて……。
でもすごく恥ずかしくて、全身がほわほわとした浮遊感に包まれる。
「日織さん。お願い、僕を見て?」
口付けを解かれた修太郎さんにそう言われて、私は初めて自分が目を閉じてしまっていたことに気付かされた。
請われるままにゆっくりとまぶたを上げると、私と同じようにどこか潤んだ目をされた修太郎さんのお顔が見えて、私はその艶めいた表情に、ドキッとしてしまう。
(修太郎さんも、気持ちいいと感じてくださっているのでしょうか?)
私が修太郎さんとの口付けや、彼から胸に触れられることで、頭の芯までぼぉーっとしてしまうような甘い痺れを感じているように、修太郎さんも?
そう思ったら右手のなかの修太郎さんの分身が愛しくてたまらなくなる。
(修太郎さんの感じていらっしゃるお顔をもっと見たいのですっ)
恥ずかしいはずなのに、その気持ちがどんどん膨らんで。
私はうっとりと彼の名を呼んだ。
「修太郎さん……」
手の中の彼を優しく撫でると、修太郎さんが堪えるように熱い息を吐かれたのが分かって……。
「お声、お聞きしたいです……」
修太郎さんの肩に額を当てて、ポソリと小声でつぶやいたら、修太郎さんに力強くギュッと抱きしめられた。
「本当、貴女はどこまで僕を追い詰めていらっしゃれば……」
溜め息まじりにそうおっしゃってから、私の右手をそっとご自身からお放しになられる。
「日織さん、男の身体がどうなっているか、貴女はきっと、詳しくはご存知ないはずです……。ご覧になられる覚悟がおありですか? このまま僕に触れ続けるということは……そういうことなんですが」
吐き出すようにおっしゃってから、私を試されるようにゆっくりとベルトの留め具をお外しになられた。
「止めるなら、今のうちですよ?」
そこで私の瞳をじっと見下ろしていらしてから、優しく口づけを下さる。
こんなに色っぽい修太郎さんのお顔を拝見するのは初めてで、心臓が今までにないくらい頑張って身体中に血液を送り出しているのがわかる。ドキドキいう鼓動が、耳鳴りのように頭の中で響いている気がする。
「今さら止めるなんて……嫌、なのです」
潤んだ目で修太郎さんを見上げながらふるふると首を横に振ると、修太郎さんが私の頬にそっと触れていらした。
「後悔しても、知りませんよ……?」
今聴こえてきた微かな金属音はファスナーの音?
修太郎さんがご自身のスーツのズボンを寛げていらしたのが視界の端に見えて……。
そこから取り出されたモノに、私は息を呑んだ。
自分が脱がされた時と同じぐらい――ともするとそれ以上に?――恥ずかしく感じてしまった。
考えてみたら、私は修太郎さんがそこをお開けになられたところを拝見したことがないし、もっと言えば他のどなたのだって見せて頂いたことはないわけで。
(お父様とお風呂に入っていたのだって、もうずいぶんと小さい頃の話なのです。でもでも、お父様のはあんな風にはなっていなかった気がいたします……っ)
男の人が性的興奮を覚えると〝お勃ちになられる〟というのは知識として知ってはいたけれど、頭でっかちに知っているのと、実際に目の当たりにするのとは違うのだと思い知らされた。
#ラブコメ
月詠 涼
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コメント
2件
お勃ちになられる(笑) パワーワードきたー!!!(笑)
おお〜第60話、ついにここまで来ましたね!日織さんの「気持ち良くて泣いちゃう」感覚、すごく共感してしまいました😂 初めての感覚に戸惑いながらも、修太郎さんへの想いが溢れてるのが伝わってきて…「お声をお聞きしたい」のひと言がもう、健気で切なくて!二人ともお互いを大事に想い合ってるのがひしひしと伝わる、甘くて尊い回でした🤍