テラーノベル
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数年後の、ある穏やかな昼下がり。二人の住むマンションのベランダには、洗濯物が仲良く並んで揺れている。
「……いるま、そこ邪魔。掃除機かけらんねーだろ」
「えー、いいじゃん。なつが動くたびに俺もついていくんだから、実質邪魔じゃないだろ?」
ソファで本を読んでいたはずのいるまが、掃除機をかけるなつの腰に後ろからひしっと抱きついた。かつての「情緒不安定なヤンデレ」は影を潜め、今は「なつが大好きすぎる大型犬」のような甘えん坊に進化(?)している。
「……実質邪魔なんだよ。ほら、離せ」
「やだ。充電中。……あ、なつ。今日、仕事の帰りにケーキ買ってきていい? なつが好きそうなやつ見つけたんだ」
「……勝手にしろよ。……あ、でも、イチゴのやつなら食ってやってもいい」
なつは溜息をつきながらも、自分を抱きしめるいるまの腕に、そっと自分の手を重ねた。
かつて、自分の心を殺して「大好き」と嘘をついていたあの頃とは違う。今は、いるまの重すぎる愛を「重いなぁ」と笑いながら、半分背負ってあげているような、そんな心地よい重みだ。
「……なぁ、いるま。……ありがとな」
「え、急に何? 怖いんだけど」
「……うっせーな! ……あの時、俺を見捨てないで、ちゃんと『心』を返してくれて……ありがとって言ってんだよ」
なつが耳まで赤くして呟くと、いるまは一瞬目を見開いたあと、なつの首筋に顔を埋めて深く息を吸い込んだ。
「……俺の方こそ。……俺の歪んだ愛を、全部受け止めて、ここにいてくれてありがとう。……なつ。一生、いや、生まれ変わっても、お前を離さないからな」
「……あーはいはい。……生まれ変わっても、また俺が捕まってやるよ」
窓から差し込む光が、二人の重なった影を畳の上に長く落としている。
支配も、服従も、もういらない。
ただ、隣にいて、同じ空気を吸って、時々呆れながら笑い合う。
二人の物語は、これからも続いていく。
かつてよりずっと強く、けれど優しく結び直された、消えない絆と共に。
―― 完 ――
後書き
どうだったでしょうか?相変わらずヘッタクソなんですけど…あの…下手くそなのは承知の上で曲パロをやってみたいんですね?(⇽どの分際で言ってんの?)って感じだとは思うんですけど、良ければなんか病み?恋愛?とにかくBLになりそうな曲教えてください!!大体ボカロは把握済み(🎼❤️🍍くんが右(受け)は確定で、あの攻めが誰がいいかも一緒にコメントしてくださると嬉しいです!!)それではまた別の話でお会いしましょう!!
ばいちゃーーー!!!
虚 無 天 .
4,786
薬 チャン ❕ 💭
80
コメント
1件
読み終わりました……このエピローグ、最高に温かかったです。なつといるまが、あんなにぎこちなかった距離を越えて、今では「重いけど愛しい」って感じの日常を送ってるのが、もう胸がいっぱいになりました。特に、いるまが「充電中」って抱きつくところ、なつの「ありがとな」に照れながらも手を重ねるところ……ああ、こんな風に二人が落ち着く場所を見つけられて、読んでるこっちまで幸せな気持ちになりました。完結おめでとうございます。本当に素敵な物語をありがとうございました🌸