テラーノベル
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何でかわからないけど、君が好きだった。
目立ちたくはないけど、面白いことが好きで。 相手を常に気遣って、自分の発言がどう取られるか、どうすれば楽しくなって貰えるか考えてる上で、人と会話をしてる所とか。
大人のようになりたいけど、なりたくない、みたいな、人らしい矛盾を抱えながら、きままに、楽しく生きてるように見える所とか。
何かを諦めてる顔をしてる時もあるし、希望に満ちている表情をする時の顔も。
何も隠そうとしない所が。
君に思うところが沢山あるのに、どれもこれも違う気がして。
俺は、諦めかけた。
だけどやっぱり、だった。
君は友達だった。
「どこが好きなの?」
「どこって…」
色々な君の姿が脳裏に沢山浮かんだ。
「どこだろ。」
「…きっぱりする人が好き。」
「へ?」
君にはこれが、照れ隠しに聞こえたみたいだ。
…そんな顔に出ていただろうか。もちろん、理由がありすぎて選べない、などもある。
「やっぱり、わかんないな。初恋、まだだ。」
望みは薄い。
「その女より私の方が知ってるのに。なんで?なんで。どうして。
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい」
どうして?
俺があの子を好きだからだよ。
それを言い訳にして
「優しい人は好きだけど、割り切らない人は好きじゃない。」
「……… 」
「…大丈夫?」
「…大丈夫。」
強がった。痛いものは痛い。初めて全力でビンタされた。
「ごめんね。」
そう言って顔を近づけるんだ。悲しげな目で、優しく頬を指で掠めて。
君の大きく開いた目。
「?」
なんだか、暑いな。
「ふふ」
「どうしたの?」
「わかりやすいね。」
「……」
好きだなぁ。
コメント
1件
うわ、このエピソードすごく刺さりました。「理由がありすぎて選べない」っていう感覚、すごくわかるんですよね。好きなところを挙げようとするとどれも本物だけど、どれも決め手にならないっていう。それでいて最後に言った「わかりやすいね」の一言が、もう全部を包み込んでる感じがして。拒絶と優しさが同時に来るようなこの距離感、たまらないです。続きがすごく気になります!
桃 姫@フォロバ
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