市長室で書類の整理をしているとコンコンッとドアを叩く音が聞こえた
ひろし 入れ
らだお やっほ
ひろし あぁなんだらだおか
俺がそう言い書類に目を向けるとらだおは俺の横まで歩いてきた
そして俺の横で覗き込みながら言う
らだお あのさー?
俺は気が散って書類を見れないので顔を上げらだおを見るとらだおはにっこりと笑って言った
らだお 俺の誘拐事件あったじゃん?
ひろし あーあれか
らだお その時の犯人ねこの街の住民じゃないらしいのよね
ひろし はぁっっ!?
らだお それでなんで俺を誘拐したのか聞いたのよ
ひろし あ…あぁ
らだお なんか一人娘が大病にかかって手術に大金が必要だったんだってさ
らだお それで俺を誘拐して2000億という金額を身代金にした
らだお でも結局あの人…………ラディがフルボッコにしちゃって
らだお 今まともに話せる状況じゃないんだけど
らだお そのうちここにその人来るだろうから来たら“これ”渡しといて
そう言ってらだおから渡された分厚い封筒
ひろし これの中身って?
らだお 見てみたら?w
封筒を開く
やっぱり煽り口調がムカつくなとか思っていたがそんなこと思いは封筒の中身をみるとすぐさまどこかえ消え去った
そして驚いた
驚くなんてもんじゃない
封筒の中身は約2000億……いやもっとあるか…?
ひろし これっ……
らだお 手術費で必要って言ってたから渡しといてね
らだおはそう言い残し手をひらひらと振りながら市長室を出て行った
俺は手の中にある2000億近くの大金とらだおがいう“その人”に強い興味を惹かれていた
ひろし ま…あのらだおが気にいるんだから相当の人物なんだろうなぁー
ひろし さてっと
ひろし 俺も仕事しますか………
俺はデスクに向かい再び書類と睨めっこを始めた
らだお襲来から数日後……
市長室に現れた人は市長から永久追放を言い渡される
しかしそれと同時にその人には市長から分厚い封筒が渡された
犯罪者 これは…?
ひろし ある人からだ
ひろし 開けるのはこの街を出てからにしろ
ひろし さっさと出ていけ
犯罪者 ……あぁそうさせてもらう
その人は市長室を後にし街から出た
そして言われた通りに封筒を開いた
そこには青色の警官からの直筆のメッセージと2500億の大金が入っていた
その人物は泣きながら自分の街へと帰ったそうだ
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