番外編24『主様の服が雨で透けてる!?』〜執事達の対応とは?〜 中編
🍳
『ただいまぁ、お腹空いた…。』
『あ、おかえりなさい!主様。ちょうど夜ご飯出来て――。』
(!?あ、主様の服が透けて、し、下着が……っ。どうする、言うべきか?)
『美味しそう!食べていいの?』
『あ、え、と…。』
『ロノ?』
(気付いてないのか……。それなら言った方がいいよな?でも失礼だったら…いや、このまま黙って見てるのが失礼だろ!)
『あ、あの、主様。』
『ん?』
『服が…透けてるので…その…目のやり場に困ります……』
『え、あ…ご、ごめん。』
『い、いえ。こちらこそ…すみません…』
ドキマギしてるー!可愛いすぎかー!
ロノは絶対照れる。絶対。
🦋
『ただいま。』
『おかえりませ。主様。』
(……服透けてる。主様気付いてない…。
どうしよう。)
『あっちで雨降っててさ〜もう最悪だよ〜。』
『そう、でしたか…』
(雨は降ってて服が濡れてるのは気付いてないんだ……主様って抜けてるとこあるから可愛いな…。平常心…平常心…。)
『主様。お風呂のご用意が出来てます。ぜひあったまって来てください。』
『ほんと?』
『はい。なので入りましょう。今すぐ。』
『え?』
『…その、俺の自我の為にも。』
『??』
心の中で絶対うあああって葛藤してるフェネスは必ずいるはず。
🗝
『ただいまぁ〜。』
『おかえりなさいませ。主様。』
『ただいま、ナック。』
『…!』
バサッ!
私は自分の燕尾服の羽織りを主様にかけた。
『え?』
『主様の世界で雨だったんですね?服が濡れていたので…風邪を引いてしまいますよ。 』
『あ、ありがとう……。』
『どういたしまして。』
流石ナック。気付くの早い。
そして本人にも透けてることを気付かさないように配慮してる。冷静な判断。
❤️🩹
『ただいま。』
『おかえりなさい、主様。』
(おや…。服が濡れていますね。このままでは風邪を引いてしまいます。)
『主様。少し待っててくださいね。』
『?』
『はい、これを。ブランケットをミヤジ先生から貰ってきました。』
『どうして急に……っ、あっ!』
服が透けて下着が見えていたことに気付く。『フフ、風邪を引かないようにしてくださいね。』
『ラ、ラト…っ。///』
(恥ずかしい…もぅ、ラトに見られた……っ。)
まず女性の下着見ただけでは動揺しないかも。
ラトって。自分の中でそう思ってる。
ラトって意外と知らないこと多そうだし。
☂️
『ただいま〜。』
『おかえりなさいませ。主様。』
(お召し物が…透けてます。ここは執事として正しい対応をするべきですね。)
『主様。』
ファサっ。
主様に羽織をかける。
『え?』
『お召し物が透けて…中の服が見えてしまってます。』
『あ…っ。』
『他の人ならどうするか分かりませんが…私なら…。』
『ゆ、ユーハンなら…?』
『クスっ。もしかしたら何かしてるかもしれませんから。』
『っ…!!』
『なんて、冗談ですよ。風邪引かないように気を付けて下さい。』
『もう熱いので大丈夫……』
罪な男だわァ…。これだから元少佐は!(関係ない。)てか初期のユーハンの喋り方めっちゃ好き。
🤍
『ただいま。』
『帰ったか。』
(下着が透けてるな。まったく。無防備な奴だ。ここには男だらけだと言うのに。)
『おい、お前。』
『え?』
『わざとか?』
『え、何が?』
『服が透けている。』
『え、あっ。』
『…はぁ。お前は我の主としての自覚が足りないな。』
『ごめん…』
『…ふっ。そこまで怒っては無い。ただ…
お前は女なんだ。あんまり無防備なところを晒すな。』
『っ…はい…っ。』
冷静かつ落ち着いてる。流石ですわ。
でも照れてる君も見たい。
次回
後編へ続く!
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