コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
授業が終わり、部活も終わり、マフラーを巻き、家に向かって歩き出す。
今日も普通。これが明日も続くとなると、退屈に感じてくる。普通が壊れたのは、家に着いてからだ。玄関に見知らぬ手紙が置かれていた。そこにはこう書かれていた。
〇〇様へ←自分の名前
私は何か物を頼んだ記憶がなかった。宛名の書かれていない、何かの圧を感じる封筒。
「ちょっとだけなら….?」
開いた瞬間、目に入ったのは、「文豪ストレイドッグス」という文字だった。今日の本誌内容が頭を霞む。手紙の内容は信じ難いものだった。
「いつも応援ありがとう御座います。𝕏で貴方の考察を拝見いたしました。そこで、私達は衝撃を受けました。全て当たっていたのです。貴方が初めてです。興味があったらここに電話してください。提案があります。何卒よろしくお願いします。」
最後、下に小さく何かが書かれていた。
「朝霧カフカより」
自分は、この名前を知っていた。
_____文ストの作者だ。自分は驚きのあまり硬直、数秒間体が動かなかった。
「何これ….朝霧さん、嘘でしょ??本物?」
2階にあがり、即スマホを確認。昨日夜中に𝕏にあげた考察は体験した事のない伸びを記録していた。いいね欄を確認、そこにあった「朝霧カフカ」という文字。確信した。この手紙は、間違いなく私に送られてきたものだろう。