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その時のことを鮮明に覚えない。


気づいたら、朝だった。


何も覚えてない俺にとっては


ただ、中が気持ち悪いだけだった。


「こ”さ”め”」


こさめを起こそうと声をかけた


声がしゃがれていることに気づいた。


「んん、なつくん、?」


こさめが起きる。


「なつくんぎゅー?」


ハグを求めてくるこさめをペシペシ叩く。


「お”わ”っ”」


抱きつかれる。


「なつくんツンデレさんだぁ~」


こいつの言い方がイラッとする。


「デ”レ”た”こ”と”ね”ぇ”だ”ろ”!」


そう俺が言うと、こさめがスマホを触り出す。


そして、音声が流れてきたと思ったら、


『うぁっ/こしゃめぇっこしゃめぇっ』


その後何かが出る音がする


ビュルルルルッ


『なつくんもっといけるよね?』


ピッ


音声をすぐさま止め、こさめのスマホを奪い取り洗面所へとむかう。


ジャーーーーー


気づいたらこさめのスマホに水をぶっかけていた。


「ちょ、ちょ!なつくん!何してんの!?」


「手が勝手に。」


「ちなみにそれ防水だし、パソコンにもUSBにもうつしてるから無駄だよ。」


「くそが」


中指をこさめにむかってたてる。


「もう1回ヤりたいってこと?」


「どうやったらそうなるんだよ馬鹿が。」


そう吐き捨てて、2度寝をする為にまたベッドに戻った。



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