ソフィア編
第二話「挨拶」
卒業式を終えて私はお世話になった人たちに挨拶をしに行くことにした。
うーんまずはグレイラット邸の人たちだな、シルフィさんやロキシーさん、エリスさんやリーリャさん、アイシャちゃんとノルンちゃん、それとゼニスさんにだな。
「えーと他には同級生とか、えーと、えーと」
落ち着け、あいつと久しぶりに会えるのが嬉しすぎて口元がにやけて…
「ソフィアさん?」
私の名前を呼んだ人、青い髪の魔族美しい髪だ、なんか邪神を殺す子供を産んでそうな人だ、何言ってんだろ。
「ロキシーさん?」
「はい」
「えっと、なんでしょう?」
「実家に帰るとのことでこれを渡しておこうと」
そう言ってロキシーさんは私に一つのなんか凄い分厚い本を渡してきた。
この本読むの1年くらいかかりそう。
「えっと、この本は?」
「秘密です、実家で読んでください」
「あ、はい」
実家で読め?
どういうことだ、ロキシーさんが秘密の本を渡してきた、意味わからん。
「ソフィアさん、それでは」
ロキシーさんが立ち去った。
ロキシーさんは見た目は子供頭脳は大人みたいな感じだからなぁ。
でもロキシーさんは水王級魔術師、私を瞬殺することできるんじゃないか?
というか私弱いし。
「はぁ」
自分の弱さを再認識して落ち込んでしまった。
まぁそんなことは置いといて、私は愛しのノルンちゃんにハグしてもらうの!
私女の子だからハグしてもらえるかもしれない!
女の子同士でそういうことをするのをなんて言うんだっけ?
ルーデウスさんが前に言ってた、えーと、そうだ百合だ!
百合は女の子同士がラブラブすることって前ルーデウスさんがシルフィさんに言ってたところを聞いたことがある。
「百合、百合、百合」
と言いながら歩いているとめったにみない黒い髪をもちサイレントと呼ばれた女性が歩いていた、確か空中要塞にいたはずなんだけど…
いや、違うなサイレントさんは空中要塞に絶対にいるはずじゃあこの女は…
「ねぇ」
私はそのサイレント、ナナホシさんに似た女の人の手を掴んだ、のはいいけどなんて言おうか…
「貴方は?」
「えっと、私はソフィア」
「ソフィアですね承知いたしました」
承知いたしました?
うーん、あっ!
そうだ最近ルーデウスさんとザノバさんが動く人形を作ったとか、空中要塞に行った時ナナホシさんに言われたけど、ナナホシさんに似た人形をルーデウスさんとザノバさんが作ったとか、後あそこも精密に作られてるって聞いてめちゃくちゃひいたことも聞いた。
「貴方の名前は?」
「私は自動人形 SS-01 アンです」
アン…
正直ナナホシさんと見た目で違う部分は髪の長さくらいだと思う。
ナナホシさんは髪長いけど、このアン?という自動人形の子は髪が短い。
「すみませんね、ナナホシさんという人に似ていた者で」
「そうですか、わかりました」
立ち去ってった…
—————
色々な人に挨拶を済ませた、ノルンちゃんを抱きしめることはできましたが、ノルンちゃんはなんか冷たい目で見られた。
変な性癖がついたらどうしてくれるんだ!
そうして色々な人に挨拶し終わった。
よし!
明日実家に帰ろう!
楽しみだなー
目指せアスラ王国!
7年ぶりのアスラ王国!
「ほんとに、ラノア魔法大学では色々なことを学べた」
よかった本当に。
そう思うとなんか目から汗が…
次回 実家