あ、あれここどこだろう?
そうだ。私、よくわからない女の子に外に誘われて、複数の同い年ぐらいの子たちに抑えられて車に乗せられたんだ。
それで、気を失って・・・
ウワーン、ウワーン、なんの音だろういや、そんなことより早く逃げないと。
暗くてよく見えない。人のいる気配はないな。扉を見つけるために、手探りで壁を触った。
う、扉がどこかわからないよー。
誰か、助けてー。みんなお願いだから…
? 立花さん、どこだー?
工藤さんだ‼️私を助けるために来てくれたのかな。
彩 工藤さぁーん!
工藤 立花さん、そこから動かないで頭を下げてください。
何するんだろう。若武みたいに壁でも叩いて壊すのかな。
彩 はい!!
私は言われたとおりに頭を下げた。
その瞬間、ガッシャン、上の壁から穴が空いてボールが飛んできた‼️
彩 わ、うわー
思わず変な声が出ちゃった。そこはキャーじゃん
工藤 いるか?
びっくりしたよー
彩 だ、大丈夫です
どうやら、工藤さんはサッカーボールで壁に穴を開けたらしい。若武よりもすごいな…ある意味…
工藤「急いで、ここから逃げてくれ。
外には、若武君達がいるはずだから。」
彩「分かりました。」
さっきの音で駆けつけたのか、男の人がこっちに走ってきた。
工藤「早く行けー‼️」
私は、無我夢中で反対方向に走った。
後ろを向くと、工藤さんと男が向かい合っていた。
工藤さん、無事でいてください!!
黒木「 アーヤ、大丈夫?」
みんなだ!
彩「うん、でも何がどうなっていくのか全然わからないんだけど」
上杉 「お前が女と外に行って帰ってこなかったから 工藤さんに連絡したんだよ。そしたら「工藤先輩は場所に心当たりがあるって言って向かったのがここだったんだ!!」」
上杉「バカ武だまれ。」
若武は上杉くんを無視して、私のところに来た。
若武「アーヤ、ごめんな。俺たちがちゃんと見てなかったから。」
彩「若武たちは悪くないよ、来てくれてありがとう」
若武「アーヤー‼️」
彩「うぎゃっ、」
若武が私のことを抱きしめてきた。
若武「ちょっと、お前ら男が泣くから、向こう向いとけ」
上杉「ちぇっ、めんどくせーな」
翼「その理由って結構ずるいよね」
みんな、ブツブツ言いつつも後ろを向いた。
彩「じゃ、じゃあ、私も後ろ向いとこうか?」
若武「アーヤはいい」
そもそも、抱きつかれてるから後ろを向けないんだけど…
彩「若武、まだ?」
若武「あと、20秒だけこの状態でいさせて」
なんだか、若武が可愛いいな。
若武「リーダーが泣いてお願いしてるのに、無視ってひどくね?」
変なこと考えてた。
彩「あ、ごめん…って泣いてn …」
若武が私の唇に手を置いた。
若武「俺は詐欺師なんだろ?」
彩「な、関係ないし」
顔が赤くなっていくのを感じた。
彩「もう、20秒たったから離してプイッ」
若武「でも、お前がいなくなったときまじで泣きそうになったぜ」
彩「からかわないでよ」
若武「本当のことしか言ってねーよ!」
彩「カァッー」
若武は私の反応を見て満足してから、
若武「もういいぜ」
上杉「立花、若武に熱でも移されたのか?顔が赤いぞ」
彩「な、何でもないし」
翼「アーヤ、若武にときめいちゃったって心から聞こえるよ?」
若武「本当か?!」
彩「翼ぅー、ひどい‼️」
この間に、工藤新一はどうなっているのか?!