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コメント
1件
実はずっと見てたんですが 初コメ失礼しますっ いい作品 すぎます っ ! 次回も 楽しみに してます っ
けちゃside
け『はぁ…』
あれから半年、未だにまぜたくんからの告白は続いていた
そのうち諦めるだろうと思ってた自分にため息が出る
?『けちゃ先生!』
け『あき先生…』
あき『毎日毎日まぜたくんも飽きないねぇ』
け『ほんとですよ、僕の気持ちにもなって欲しい』
あき『まぁ、確かに。噂にもなってますもんね…でも、そんなこと言って本当は嬉しいんじゃないの?笑』
け『なっ、そんなことないです!!』
あき『あははっ、冗談ですよ笑』
あき先生はごめんねとケラケラと笑いながら、どこかに行ってしまった
け『…もう』
職員室を出ると、やっぱり噂になっていたようで僕が歩く度に周りからの視線が痛い
ヒソヒソと笑う声
気持ち悪いと話す声があちこちから聞こえる
?『けちゃせんせい!!』
呼ばれる声で振り返ると、大きく手を振って走ってくるまぜたくんがいた
ま『けちゃ先生、今日も伝えに来たよ!!俺、本気で先生のこと好き』
(見てみて、また始まったよ笑)
(気持ち悪い…)
(男同士とかまじ?笑)
(てか、あいつ男好きだったんだ笑)
(弄んでんじゃないの?笑笑)
け『っ…ぁ…』
さっきの言葉がフラッシュバックする
やめて、それ以上言わないで
君にその言葉を言われる度に周りからの視線や言葉が突き刺さる
ま『?…けちゃ先生、どうし…』
け『っ、やめて!!』
まぜたくんが心配して伸ばす手を思わず、叩いてしまった
こうなった以上、もう止まれない
ま『え…』
け『…いい加減にして…ねぇ、迷惑って分からない…?まぜたくんに好きって言われる度に僕、もう限界なの…ねぇ、知ってる?このこと噂になってみんなから笑われてるんだよ?それを聞く度に僕辛いの…お願いだから、お願いだからもうやめて…君には僕よりもずっといい人がいる。まぜたくんのその気持ちは恋じゃない…』
あぁ、言ってしまった
君は今、どんな顔してる?
怖くてまぜたくんの顔が見れない
ま『…っ、なんでそう言い切れるの?俺、本当に先生のこと好き…でも、先生にとって迷惑だったんですね、』
まぜたくんの泣きそうな声にハッと顔を上げる
まぜたくんの綺麗な瞳からぽろぽろと涙がこぼれる
ま『…ごめ、なさい…っ』
そう一言だけ残して行ってしまった
でも、僕にはまぜたくんを止めるを権利はない
もう言ってしまった以上戻れない
本当に迷惑してた、周りからの目も言葉も君から放たれる言葉ですら僕にとって限界だった
だから、これでいい
これでいいのになんでこんなに胸が痛くて苦しいの…?