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まぜたside
“…いい加減にして…ねぇ、迷惑って分からない…?”
“ねぇ、知ってる?このこと噂になってみんなから笑われてるんだよ?”
“まぜたくんのその気持ちは恋じゃない…”
ま『…迷惑…か』
先生に言われた言葉が脳内から離れない
先生にとって俺は迷惑だったんだ
アピールしたら好きになってくれるかもなんて勝手に解釈して自分よがりだった
ま『ははっ…俺、だっせーじゃん…笑』
明日からどんな顔で会えばいいんだろう
“先生に会いたくない”
感情が心の中でぐるぐると渦巻く
先生に拒絶されるなら恋なんて最初からしなければ良かった
ピピピピピッ
ま『ん…あ、さ…?』
確か昨日は何もしたくなくてそのまま寝たんだっけ…
昨日泣いたせいか頭が重い、それに制服がぐちゃぐちゃだ
あぁ、嫌な1日が始まってしまった
今日から先生にどんな顔すればいい?
ま『…っ、気持ち悪い…』
ピピッ、ピピッ
38.6℃
母『あら、珍しい…今日はゆっくりやすみなさい』
ま『…クシュッ、はーい…』
あの後、気持ち悪さでうずくまって立てなかった所を母親に見つかった
急いでベットに寝かせられ、熱を測ったら風邪をひいていたらしい
でも、先生に会いたくないからこれで良かったんだ
ピコンッ
ま『…?』
ちぐぅ “まぜたん、大丈夫ー?”
あとのしん “今日見舞い行くわー”
ぷり “大人しくしとけよー”
ま『!…了解っと…』
LINEに既読ついたのを確認して、スマホを投げ布団に寝転んだ
ピーンポーン
ま『ん…何時…』
チャイムの音で目が覚め、時間を見ると17時をすぎていた
廊下からは母親の声と共に足音が聞こえてきてあいつらが来たんだと思い、布団からゆっくり起きあがる
ちぐ『まぜたん、大丈夫ー?』
ぷり『生きてるかー?』
あと『お、顔色良さそうだな』
ドアが開き、3人が入ってくる
手にはプリントやコンビニの袋を持っており、はいと渡された
ま『ありがと。だいぶ、調子良くなったわ』
少し雑談をしながら、俺は3人に昨日のことを話した
ま『ごめんな、手伝ってくれたのに俺やっぱりダメだったみたい…』
ぷり『…お前はよく頑張ったと思うよ』
あと『ううん、むしろ俺たちの方こそなにも協力出来なくてごめんな』
ちぐ『そんな顔、しないで…辛い時は思いっきり泣いていいんだよ』
ま『っ、おれ、やっぱ諦めきれないよ…グスッ』
涙が止まらない
あんな言葉を言われてもやっぱり先生が好き
優しくてかわいくて俺にとって憧れで大好きな先生
ま『ヒック、せんせ…すき、だよぉ…っ、グスッ』
コメント
1件
ほんとに神です!💕 続き楽しみにしています!🫶🤍