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にじさんじでデビューする、と聞いたらまず最初に気になるのは同期だろう。自分はどんな奴とデビューするんだろう、変なやつじゃないといいけど。
同期顔合わせの日、俺は少し早めに事務所へ向かった。理由…はないけど、第一印象を遅刻する奴~、とかにされたらだるいじゃん。
事務所について指定された部屋に入った…はいいものの、同期の名前聞かされてないからまじで誰が誰だかわからん、あれスタッフ?それとも同期?先輩?
「 え、あれじゃない!? 」
「 あれっぽい、声かける? 」
なーんか、遠くから見てくる奴いんな。スタッフにしては服が派手すぎるし、流石に同期か。そう思ってその2人に近づく。
「 うわ、近づいてきた。 」
「 うわとか言うなってお前 」
あのー、と。軽く声をかけた。そうすると緑の奴…どっちも緑だな。右側の奴が口を開く。
「 俺の同期、ですよね。たぶん。 」
たぶんそう、と返しては右側の奴…暫定同期がよかったーー、と声を漏らす。
「伊波ライって言います。」
「え?あぁ、叢雲カゲツです。」
なにその流れで俺も名前言わなきゃ~みたいな挨拶。まあいいけどさ。
小柳ロウでーす、と返して。
「 同期、4人って聞いたんだけど…あと一人どこ?? 」
「 しらねーよ、笑笑 」
「 遅刻でしょ 」
…同期、4人なんだ。初めて聞いた。マネもっと俺にちゃんと伝えといて欲しかった!
そんな感じの会話をして4人目が来るのを待っていると部屋のドアが空いた。
見るのは2回目、だろうか。見覚えのある紫長髪の男が慌てて入ってきた。
「 待って!?もうみんないるじゃん。えー最悪俺が最後??… まぁいいや。
はじめまして、星導ショウと申します。 」
…友達だと思ってた奴に2回も初めましてなんて言われるの、こんな感じなんだな。複雑な感情が自身の心を巡っていく中、星導が俺を見る度大声を出す。
「 …え、俺の話遮ってどっか行った人だ!!!!!!! 」
…どうやら、2回目の友情は最悪の印象から始まるらしい。