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第13話 「意外な一面」
「おまえさぁ、何余計なことしてんの?」
嫌な予感しかしない言葉を聞きながら、夏実は改めて男の様子を盗み見た。
片側の耳についたピアスや、茶髪、服装もラフ、イケメンと言われる部類の顔立ちから若く見えた。
ガラが悪く、妙な凄みはある程度年齢を重ねた貫禄に近い。
あの青年がビビるのも頷けたし――矛先が自分を向いていることに、正直夏実はビビっていた。
「余計なことをしてすみません……でもさっきの人も謝ってましたし……許してあげても」
「は? なんで許すかどうかをお前が決めるんだよ?」
男は落ち着くどころかさらに機嫌を損ねた様子で睨みつけてくる。
「オレ何もしてないんだぞ? 悪いのは全部あのガキだ。なのにオレはすげー気分悪くさせられたの。その責任を取らせるべきだろ?」
「っ」
確かに男はただ座っていただけで、そこに青年のリュックがぶつかった。
痛かっ********************
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