テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「悪魔だっ!」
「悪魔が現れたッ!追えっ!」
なんでなの。
背中に翼が生えているだけ。
何もしてないのに。
なんでなの?
「はぁっはぁっ……滉斗!」
「元貴っ……走れっ。」
「……。僕たちの何が悪いの。」
「……。」
僕たちの背中には
僕には左側の背中に黒い翼
滉斗は右側の背中に黒い翼
僕たちは兄弟って訳でもない。
僕たちは呪われてるんだ。
「……。逃げよう。」
「ねぇ、どこに?……逃げるの?」
「北へ逃げるんだ。とにかく北へ」
「ッ……。行こう。」
僕たちは街を出た。
無我夢中に走った。
葉が足にかすって切れてしまっていても。
靴が壊れ、足の裏を擦りむいていても。
僕たちは走った。
「……うわぁっ……綺麗だね。」
気づけば僕たちは花畑にたっていた。
「死んでは無いよね……。」
「死んでないよっ。きっと……」
「何しに来たの?2人とも。」
「え?……。」