コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
今回は天翔様からの天才的なリクエストのエクゾディです!
是非お楽しみくださいませ!
烏丸視点
この言葉しか頭を過らない。
早く家族に会いたい。
私の母と父は殺された。
頭がパニックになって、可笑しくなりそうだった。
でも希望が残っていた。それは裁判。
死刑か有罪になれば、責めて救われる。
だが、
裁判官 「被告人を無罪とする」
私 「は…?」
アイツは無罪になった。可笑しい、可笑しい、可笑しい可笑しい可笑しい可笑しい。
何で?私の家族を奪っておいて能能と生きるなんて理解出来ない。
私 「何で…無罪なんですか…?」
私は検事の男に聞いた。
だがその返答は、
検事 「すまない、これは…言えないんだ…」
人の希望を奪っておいて理由も言わない。憎い、許せない。
母さんと父さんに逢いたい。
また名前を呼んで欲しい。
抱きしめて欲しい。
傍に居て欲しい。
お願いします神様、もう一度逢わせてください。
そうか、死ねば、楽になれるのか。
自傷行為をして、腕の傷がズキズキ痛む。
どれだけ自分を傷付けても、心の苦しみが消えない。
屋上の風が吹く中、もう今はこの風にさえ心地良さを覚えていた。
友人からの連絡が来ても、もう見る必要もない、だって死ぬんだから。
母さん、父さん、今、逢いに行くね。
そして、佐藤、高橋、親友で居てくれてありがとう。
魅上視点
いつも通り職場に向かおうとしている時に、空がいつもより眩しくて上を見上げた時、
一人の青年が立っていた。
私は嫌な予感がして、急いで屋上に走った。
私 「はぁ…はぁ…」タッタッタッタ
息が苦しい、でも急がなければ若い青年の未来を潰してしまう。
だって私に哀しそうな顔を見せた青年はあの子だから。
青年 「…!?」
私 「はぁ…はぁ…何を…しているんだ…?」
私は笑顔を見せて青年に聞いた。
青年 「何…してるかって…?お前のせいで、お前のせいで私の人生めちゃくちゃ
なんだよ!返せよ!何でアイツは無罪なんだよ!何で私の家族が殺されなきゃ
ならないんだよ!」
青年は涙を流してグチャグチャな顔で怒りを私に向けた。
青年 「だから死ぬんだよ!お前には分からないだろうな!希望を奪った
お前になんて…!」
青年 「えっ…?」
私は青年を思わず抱きしめてしまった。
自然と涙が溢れた。
ずっと苦しくて、辛くて、耐えられなくて、だから死のうとしたんだ。
青年 「何で…何で私なんかを…」
私 「ごめんな…苦しかったよな…?泣いて良いんだよ…我慢しなくて良いんだよ…
きっと、腕の傷は君の苦しみなんだよな…今度は私が傍にいるからね…大丈夫だよ…」
青年はポロポロ涙を零していた。
青年 「ごめんなさい…ごめんなさい…ありがとう…ございます…」
私 「良いんだ、これからは、私が支えるから。私は魅上だ。君の名前は何だ?」
烏丸 「烏丸です…あの…私…魅上さんに酷いことを言ってしまって…ごめんなさい…」
私 「どうして君が謝るんだ。君は優しい子だよ。家族の為に涙を流せる 子なんだな」
烏丸は嬉しそうに笑って、私の手を握って言った。
烏丸 「あの…もし良ければ…私と友達になってくれませんか?」
私 「…!あぁ!もちろんだ!」
烏丸 「どうぞ…」
私は烏丸の家に来た。家には家族との写真がたくさん飾られていた。
それを見ると自然と涙が溢れた。
それだけ特別な存在を奪われてしまったんだ。
烏丸 「あの…散らかっててごめんなさい…」
私 「気にしないでくれ。大丈夫だから」ナデナデ
烏丸 「…//」
照れくさそうに笑う彼は、何処かかつての親友の様だった。
私に心臓を移植して亡くなった親友。
優しくて明るい、とにかく特別な存在だった。
だから私はこの子を守ると心から誓った。
あの子(親友)としてでは無く、この子として。
私 「烏丸、お前はこれからどうしたい?」
烏丸 「えっと…魅上さんの傍に居たいです…」
私 「だったら、私と一緒に暮らすか?」
烏丸 「えっ?」
私 「お金には多少余裕がある。君の生活費ぐらい幾らでも払うさ」
烏丸はまた泣いていた。
私 「どうしたんだ?泣かなくて良いんだぞ?」
烏丸 「だって…嬉しくて…私…ずっとこれから一人になると思ってた…誰とも
話せなくて、ずっと、孤独になるって思ってた…だから…嬉しいんです…」
私 「そうか、大丈夫だからな。私とお前はこれから家族だ!ずっと一緒だぞ!」
烏丸 「はい…!」
二人の未来が大きく変わった。
心に闇を抱える者、心に孤独を抱える者。
二人だからこそ、明るい未来を切り開けるのかもしれない。
私 「烏丸、」
烏丸 「はい?」
私 「大好きだぞ!」
烏丸 「…!私も、大好きです!魅上さん!」