🇺🇸視点
🇺🇸「俺が原因か?」
🇨🇦「っ……」
どうやら図星らしい。まあ、俺はカナダに迷惑かけまくったし、その分怒りも憎しみもあるはずだ。……だが、その感情だけではなさそうなのが気がかりと言ったところ……。
🇺🇸「やっぱりか……。sorry、いっぱい迷惑かけたよな。」
🇨🇦「……い……」
🇺🇸「ん?」
🇨🇦「ずるいよ……!」
吃驚した。ずっと俯いていたカナダが急に顔を上げ、目には涙を溜めていたから。
🇨🇦「僕だって……父さんと……。」
ああ、見当違いだった。迷惑かけた事を怒ってるんじゃなくて、親父が俺しか構わなかったことを怒っているんだ。
🇨🇦「う”ぁ……ッ、」
急にふらっと、カナダがよろめく。危ないという言葉より先に体が動く。
🇺🇸「……っと、大丈夫か!?」
🇨🇦「……。」
返事がない、何処か傷んだのか、如何すればいい、俺はどうすれば……
🇨🇦「っあ、え……」
🇺🇸「よ、良かった……」
🇨🇦「……なんで僕、兄さんに抱かれてるの?」
🇺🇸「お前が急に倒れるからだろ!」
🇺🇸「……なあカナダ、お前もしかしてさ」
……ふと、思いついたことを言ってみる。
きっと、いやそうだ。俺も親父もカナダを構えずにずっとずっと部屋に篭もりっきりで勉強してたから、カナダは独りで遊んでた。だから、ずっとずっと寂しかったんだよな。
🇺🇸「……ごめんなぁ……。」
🇨🇦「……っっ……。」
カナダを抱きしめる。俺、泣いてんのかな。でもカナダだって鼻をすする音が聞こえるし、俺も視界が滲んでる。どっちも泣いてんだな。
🇨🇦「僕、ずっと父さんからの愛が欲しかった。」
🇨🇦「でも、本当は兄さんでも良かったのかもしれない。」
🇺🇸「ごめん、ごめん、俺が親父の分もお前のこと愛すから、許してくれ。」
🇺🇸「今までの分も、これからにつぎ込むから。生きてる限り、ずっとずっと愛すからな。」
🇨🇦「……うん、……」
🇺🇸「じゃあカナダ!仲直りの印に今からマック行こうぜ!!」
🇨🇦「もう、しょうがないなぁ……。あ、兄さんのリクエストなんだから兄さんが奢ってよ?」
🇺🇸「勿論だ!!このアメリカ兄さんに任せとけ!」
そうだ。俺達は、親に囚われなくたって生きていける。親だけに頼る必要は無い。大丈夫、道は幾つだってあるから。
コメント
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ばちくそかわいい泣いた