テラーノベル
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次の日から、通学中に彼女に会うことが無くなった。何かあったのだろうか。もし、僕が何かしてしまったのならば、その訳を知りたい。そんなこんなで、昼休み、彼女の教室へ行った。ドアの向こうを覗くと、彼女がいた。彼女は一人、本を読んでいた。とても集中しているようで、とても話しかけられそうにない。仕方ないと、引き換えそうとした直前、友人に捕まってしまった。正直迷惑そうだと感じ、すぐに振り払うが、そうもいかず、彼女の教室前で立ち往生する羽目になってしまった。チラと彼女の顔を見る。あ、目が、合ってしまった。サッと僕は目を伏せた。
「どうした?顔赤くね?」
友人の言葉にびっくりした。顔が?とりあえず落ち着こうと思って下を向く。
キーンコーンカーンコーン
チャイムだ。僕と隣で騒いでいた友人は急いで各々の教室へ戻っていった。
今日、昼休み、気が付いたら彼が私のクラスの教室前にいた。いつもはいないから少し驚く。どうやら彼の友達に絡まれているのかと思いながら彼のことを見ていた。あ、笑った。ちょっと、迷惑そうな顔してたけど。やっぱり、好きだな。彼のこと。そういうことをぼんやり思っていたら彼がこちらを見た。私はそっぽを向く。
キーンコーンカーンコーン
チャイム…。次の授業は、なんだったのかしら?
コメント
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あ、好き(謎の告白)