テラーノベル
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――――主婦が洗濯物を干す隣で、テレビから笑い声が漏れる
「はははッ―――『魔人です。魔人です。だたいま魔人の出現を確認しました。不要不急の外出を控え、外にいる方は早急に屋内に避難してください』産のたまごを使った―――」
テレビの笑い声を遮り、アナウンサーの冷徹な声が響く
「やだねぇ、最近魔人ばっかりで」
主婦はそうつぶやくとベランダの窓を閉めた
――――――ウ゛ウ゛ゥー
手首に巻いたチョーカーが振動する
男は振動するチョーカーを耳元に当て、チョーカーから流れる女の声に耳を傾ける
「……うん……うん。……了解」
男はそう応えるとカバンから機械仕掛けのスタイリッシュなマスクを取り出す
しばらくマスク見つめていると周囲の空気が振動する。魔人だ。
男は震える手を押さえ叫ぶ
「……変……身ッ!」
男のその掛け声と共にマスクをつけると辺りは光に包まれる
男の短い髪は引き伸ばされ、着ている服は発光し形状を変えてゆく
服がある程度変形すると次は口元が発行し、口に付けられたマスクからはシュコーと呼吸音が響く。
しばらくの閃光の後、男がいた場所にはロングスカートのメイド服を着たポニーテールの人間が立っていた
言われなければ彼が男だと思う人間はいないだろう
「―――フハハハハハッ!お前、魔法少女か!」
何処からともなく表れた魔人の頬から歯が見える
魔人は拳を握りしめる
衝撃があたりの空気を震わした
砂埃の中に男が立っている
男は静かに人差し指を立てる
「繝ォ繧ョ繧ヲ繧ィ……繝サ繝ォ繧ョ繧ヲ……繧ィ繝サ繝ュ繝輔か繧ォ繝ャ」
音が遅れて響いた
魔人はまだ笑ったままだ
2歩、後ずさる
腹から背後の一軒家が覗いていた
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