このクラスは *何かが* おかしかった___
私は とてものどかで 平和な静かな 一軒家に住んでいた。
窓から見えるのは、どこか寂しげな空と 風に揺れる枯れた木。
新しい生活が始まるのは、もうすぐだと分かっていたけど、心はどこか重かった。
もうすぐ引っ越しかぁ….。
棚を見ると 古ぼけた箱が、私の心をざわつかせた。
箱の中には、古い写真や手紙、
そして 私が新しく中学校に入学する、ライラック学園__の校長先生から渡された 一冊のノートがあった。
ノートには、こう書かれていた。
『ここに残った者は買われる。逃げても無駄だ。』
私はその言葉を理解できなかった。
ただ、どこか冷たい視線を感じて、背筋が凍る思いをした。
引っ越しの日、家族と荷物をまとめる中で、私は心のどこかで不安を抱えながらも、新しい学校へ向かう決意をした__
「萌音、忘れ者ない?」
お母さんが再確認。
「もー、大丈夫だってばぁ。もう中1だよ!忘れ物なんかするわけないじゃん」
入学式の日。
私は ルンルンと 新しい制服に袖を通し、お母さんと校門をくぐった。
新しい友達、新しい環境。期待と不安が入り混じった気持ちが押し込んでくる。
友達できるかな、慣れるかな….
体育館には多くの新入生たちが 既に集まっていた。
校長先生の話に耳を傾ける。ほんっと 話が長いなあ…
私は周りの笑顔を見ながらも、どこか浮いている自分を感じていた。
ここでなら、きっと大丈夫。
そう私に言い聞かせた瞬間、体育館の窓の外に、ふと何かが動いた気がした。
ちらりと見た先には、誰もいないはずの校庭の端に、小さな影が揺れていた。
気のせい…だよね!
よっっしゃーーー入学式終わったあ!
この教室のドアを開いたら 新しいクラスメイトと初めて顔を合わせるんだよね…!
でも…ほんとに あの影は何だったんだろ。入学式が終わっても あの影のことは頭から離れなかったな….
いや、もうあのことは忘れよう。
ガラリ
いざ、突入!
教室をゆっくりと見ると みんな笑顔があふれていて、明るい雰囲気だった。
よかったー…あのノート見て ちょっと不安だったんだよね…..
『ここに残った者は買われる。逃げても無駄だ。』
あの言葉はほんと、どーゆ意味なんだよぉ
席について、教室の隅に目を落とすと 誰も座っていない席があった。
誰かが欠席なのかもしれないと思いながらも、なぜかその席だけが、冷たい空気をまとっているように感じられた。
なんか 怖い…
いや…まあ!気のせい気のせーい!
「あ、隣の席だね!よろしく!」
金髪で青い瞳の子が早速話しかけてくれた。
「わーい!話しかけてくれてありがとー!よろしくー」
よかった、なんとか やっていけそー!^^
「気をつけー礼!」
帰りの時間。
せんせーが 帰りの挨拶の号令をした。
「先生、さよーならー!」
生徒達が言うと、なぜか みんな 走って教室を出る。
焦った表情で逃げてるけど、どーゆこと?
まあいいや。私はゆっくりとバッグを持つと、
「萌音ちゃん!はやく!」
話しかけてくれた、ハーフの アリア・サトウちゃんが 腕を引っ張った
「なに、急に引っ張るの!」
アリアちゃんは うつむくと 私達の教室の中を見ていた。すごく怯えた表情で。
私も教室の中を見ると、その光景は信じられなかった。
1人 の少し髪が伸びた 男子生徒が 電気ののこぎりを持って ぽっちゃり体型の男の子の体を指している。
やばい…こーれーはーやばい!
血が飛び散って、見れない。
「せんせー終わったヤ。」
私は目をつぶって、その会話を傾ける。
「おーそーか。おー派手に殺ったなあ。黒崎 お疲れ様。 その子の死体は あの倉庫に持っていてくれないか?」
先生が言った。
「分かったヤァ」
のんきな声でその男の子が言った。
どういうこと?なんで殺害されても先生は 怒らないの?
このクラス….
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