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番外編79『マフィアの主様』後編
ノエルファミリーアジト 地下牢
『ん、んん…。っ!ここは…。』
『お目覚めかな?悪魔執事の主、麻里衣。』
『ノエル……っ。百合菜はどうしたの。』
『安心しなよ、君の隣で寝てるから。それより俺と楽しいことしようよ。』
『っ、この……っ。』
(動けない……っ。)
片手を鎖で縛られて動けない。
『君は腕が立つと聞いたからね拘束させてもらったよ。』
『っ……。マスター・ノエル。薬を売り捌いてどうする気なの。』
『決まってる。俺は楽しいことが大好きなんだ。薬に溺れて堕ちていく奴らを見るのはとても愉快だ。子供はお菓子の見た目に釣られてとても馬鹿だ。飴みたいだからパクパク口にしちゃってさ。その親から金を巻き上げて不幸にするのはもっと楽しい。』
『この外道……っ。』
『ふふ、美人の怒った顔はとても綺麗だな…ねぇ、どうしたらもっと君の歪んだ顔を見せてくれる?君の地雷は……。』
ノエルは百合菜の頬に触れる。
『触るなっ!!』
『おっと。』
私は空いている右手で落ちている石を投げる。
ガシャンっ。
石が俺の横を掠めた。
『百合菜に何かしたら…私は絶対許さない!』
『いいねぇ…その顔。でも…もっと色んな顔が見たい…。』
グイッ。
『っ!』
床に押し倒され、身動きが取れない。
『快楽に歪む顔も…きっと美しいんだろうな。』
太腿に唇が当たる。
『嫌…っ。』
(っ、こんな奴、腕が自由なら今頃…っ。)
『助けて、ベリアン――。』
『…残念。悪魔執事は来ないよ――。』
と、その時――。
ドガぁんっ!!
『!!』
牢屋の扉が蹴りあげられる。
『主様に触んじゃねぇよ!!』
『ボスキ…!』
『思ったより早かったな…お前ら。』
ノエルファミリーのファミリー達がぞろぞろと出てくる。
『蹴散らせ。』
『はっ!』
『主様!すぐ助けます!』
『ベリアン…っ!』
執事達は次々とファミリー達を蹴散らした。
『主様、ご無事ですか。』
ベリアンが私の鎖を解く。
『え、えぇ……。百合菜は…』
『傷一つついてねぇ。大丈夫だ。』
『主様、ここは俺達が…』
『…いいえ。まだ仕事が残ってる。』
私は立ち上がり、拘束されたノエルの胸ぐらを掴む。
グイッ!
『精算だ。巻き上げた金を返してもらうわよ。』
『クスッ。そんなの無いよ。どうやって取り立てるつもり?』
『お金ならあるじゃない。』
『は……?』
私はつぅ…とノエルの身体をなぞる。
『この中に沢山……。』
ゾクリっ。
『ま、まさか……。』
『血、眼球、骨、心臓、爪、膵臓、脾臓
大腸、小腸、肺、ぜーんぶお金に変えられる。』
『そ、それだけは……。』
グイッ。
ノエルの顔にぐっと近づく。
『クスッ。あなたの言うとおりだわ。
人の恐怖に歪む顔ほど…面白いものはないわね。』
『っ……!!』
ガタガタと震え出す。
『主様……。』
ノエルの胸ぐらから手を離す。
百合菜を抱っこして地下牢から出る。
『ルカス、後のことはお願い。』
『か、かしこまりました。』
『主様怒ってたな…』
『あぁ…百合菜の事になると周りが見えなくなるからな…。』
こうして、事件は解決してフィンレイ様にもいい報告が出来た。
『またやってしまった…私は百合菜の事になると本当に理性が……。』
『流石にゾッとしたな…流石主様だぜ。』
『も、もう言わないで…///』
『しばらくマフィアはごめんだね…。』
めでたしめでたし……。
コメント
1件
番外編、めっちゃ良かったです…!麻里衣さんの「臓器全部お金に変えられる」のシーン、ゾッとすると同時に鳥肌立ちました。ノエルが震え上がる逆転、最高です。百合菜ちゃんへの執着が麻里衣さんの狂気を引き出してて、そのギャップがたまらない…。ベリアンたちの颯爽とした登場もカッコよかった!マフィア設定、もっと読みたいなって思いました。執事たちの主様愛、尊いです🤍
#ベリアン・クライアン
ぷち
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タコロ
67
MAKO
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