この作品はいかがでしたか?
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「ないちゃぁぁぁん、ここどうしたらいいのぉぉぉ……」
『どうしたのいむw編集?』
「うぅ〜……、なんかバグってるとこあって……」
作業通話にずっといるないちゃんに、泣きつきながら通話に上がる。
編集中の動画をチャットに貼り付ければ、どれどれ、と小さく呟き暫く無言になるないちゃん。
また、迷惑かけちゃったかな。と罪悪感を感じつつ、ないちゃんが忙しい中僕のために時間を使ってくれてるんだ。という謎の優越感を感じる。
僕はないちゃんみたいに頭良くないし、ヘマもするし、迷惑はいっぱいかけてきた。
その度にないちゃんは、慰めてくれて、アドバイスをくれて。このまま、僕のことだけ考えてくれないかな、って叶いもしない醜い願いが顔を出す。
『う〜ん、たぶんここがゴチャついてるからバグってるのかな、?』
「なるほど、???」
『いむ、ちゃんと理解できてる?w』
『ここがこうなってるから、……』
僕の理解が遅くても、ないちゃんは教えてくれる。
ないちゃんの隣に立てるように、いっぱい努力したのに。いつまで経っても君の隣には立てない。
まだ、まだ、もうちょっと。
たくさん努力した。
それを、ないちゃんは才能だ、って言ってくれた。
原石だった僕を、石ころじゃなくて宝石に磨いて。
眩しかった。
ないちゃんの隣に立ってるのはいつも僕じゃないし、そんな資格はないのかと何度も思ったけど、君が笑いかけてくれる度、隣に立ちたいって思えた。
ないちゃんの隣には僕は相応しくないのかもしれないけど、僕はないちゃんの中で2番手だったとしても。
隣に立ちたいんだ。
「ねぇ、ないちゃん」
せめて気持ちだけでも。
『ん?』
「好きだよ」
コメント
1件
いむくんだ!全員が楽しみだな〜♥️