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「んむっ」
俺は露。元・元最強の能力使いだ。
今は何故か女に転生している。
そして今こんな声が出ているのは、転生前の友人に”とあること”を迫られているからだ。
そのとあることとは…
「私と付き合いなさい」
そう、付き合うことである。
迫られているというより、もはや脅迫されてる。
「付き合わなければ襲う」
そう言って迫ってきているのだから。
「ね?付き合ってくれれば襲わないから、ね?」
「そう言っといて…どうせ付き合ってるからって襲うんだろ?」
「しないわよ。私は約束を破るようなことはしないもの」
どうだかね。
実際、こいつが嘘をついたことはないが…
それは今までのことである。
これからは女であるわた…俺が、前世の力を保って転生してきた依に劣っている状況。
そんな状況なら、確実に依の方が格上なのだ。
ちなみに、依が転生できたのは、わt…俺の転生現場に遭遇したかららしい。
つまり、巻き込まれたのだ。
まあそこは申し訳ないと思っているが、それとこれとでは話が別である。
転生に巻き込んだとはいえ、その転生によって廃れた魔界から逃れられたならそれはよいことだし、そもそもそれが嫌だったとしても「付き合う」という行為が対価として大きすぎる。…まあわ…俺が嫌だっていうのもあるけど…
しかし…付き合わなければ確実に襲われる…抵抗してもどうせ発情魔法とかで無理やりやらされるし……
腹をくくるか………
「あ〜もぅ分かった分かった!」
「いいのね!?」
「…付き合ってやるよ……」
「きゃ〜〜〜!!!」
叫びたいのはこっちだよ…恥ずかしい……
「…と、喜ばしいことだけど…ひとつ物申させてもらうわ…」
「へ?」
「…あなたは女であるべきよ」
は?もう女なんだが??
これ以上何を女にしろと…あ。
「口調か…」
「ぴんぽ〜ん」
はぁ…もう……恥ずかしすぎるわ…
って既にこれか…
「嫌なら…襲う…よ?」
「…」
…脅しだ。従うしかない。
襲われるよりはましだ…よな?
「…分かったわよ…」
「お〜…ほんとは敬語が良かったけど…
まあ可愛いしいいわ!付き合いましょ!」
「まったく…さっき付き合いたいって言ったのはどっちよ…」
こうして、私…うん。私は、友人の依と付き合うことになりました。