続きです
二日後。
俺は何時も通り仕事。
大宰の奴は一週間の休暇を貰ったらしい。
そして夜。
俺は今、
太宰の家の前に居る。
『帰りてぇ…』
何故俺はこんな所にいるのか。
それは…
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あの日の事だった。
二日前の、花を持って行った日。
『……ったく、いい性格してやがる……!!』
太宰は愉快そうに笑い声を上げる。
「まあ、流石に今とは云わないさ」
「二日後」
「そこから一週間、私の家に泊まりに来てくれ給え!」
あまりに満面な笑み。
頭の理解が追い付かなくて数秒、固まってしまった。
『……、はあ!?』
「秘密のお泊まり会の夜…!」
大宰は自分の胸に手を当て、熱く語る様に俺を見る。
「燃えるシュチュエーションだと思わないかい!?」
『い、意味わかんねぇ事云ってんじゃねぇ!』
『大体、手前先刻から可笑しいぞ!?』
「何も可笑しくないよ」
「私は唯、己の興味に従っただけさ」
「そこに丁度君が居た」
「それだけだよ」
『だからってわざわざ男の俺でする事ねぇだろ!?』
「それは君が決める事じゃあない」
「君は唯私に大人しく恩返しをする事だね」
「従順な狗の様に」
太宰の人差し指で顎をクイッと持ち上げられる。
『くっ…そが……っ!!』
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そして現在。
荷物を持って、太宰の家の前に居る。
今からでも帰ろうと思ったが、諦めて渋々インターホンを押す。
鍵の開く音がして、扉が開く。
「よく来たねぇ、中也」
「いいタイミング!」
そう顔を見せた大宰は、まさに今、たった今風呂から出た様な格好をしていた。
びしょびしょの髪、廊下に続く足跡、そして何よりタオル一枚で出てきやがった!!
てかタオル、巻いてすらねぇし。
持ってるだけじゃねぇか。
ほぼ全裸だろ。これ。
俺じゃなかったら如何してんだ…?
『手前…、なんつー格好してんだよ!』
「えぇやだー、そんなにジロジロ見ないでよぉ、中也のえっちぃ」
『うっせうっせ、早く服着ろ』
「冷たいなぁ」
「まあ、とりあえず上がってよ」
夕食、風呂、歯磨き等ある程度の支度を済ませた。
そこで思った。
何ていうか…、此奴意外とちゃんとした生活してんだな、 と。
そして、俺と太宰は寝室へ向かった。
現在の時刻は二十三時。
寝るにはまだ早い気がした。
大宰はベッドに腰掛けて云った。
「ねぇ、」
「忘れてないよね」
「ここからが本命だから」
『…っ、』
その言葉に、喉が詰まる。
「準備は万端だよ」
「しよっか」
「****」
何時も通りの声色で、当然の事の様に
大宰はその単語を発した。
俺は逆らえず、人生で一番の過ちを犯した。
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『…んっ、は……ッ///♡♡♡』
『ンなとこ…っ、指いれたって…っぅ//』
薄暗く、静かな部屋に卑猥な音が響いていた。
俺はベッドの上で太宰と向き合う様に座り、されるが儘の状態だ。
指を入れられるという初めての感覚に全身が強ばる。
その感覚にベッドのシーツを掴んで必死に耐える。
「気持ちい?中也。」
『な訳ね、だろ……』
「気持ち悪くっ…、て、しょうがねっての……!」
「あっそ、」
「もう一本、いけるよね」
『ちょっ、待っ……!』
『んっ……、うっ、くぅう…//』
「狭…。」
『は、っあ…、//はぁっ、///』
「そろそろいいよね」
指が抜かれる。
圧迫感が消え、息を整えると壁にもたれかかっていた背中を起こす。
一方大宰は部屋の引き出しを漁り、何かを手にしてベッドの上に戻ってきた。
そして、手に持っているものを見せてくる。
それは正方形の袋。
察しのいい人はそれが何かお分かりだろう。
「これ」
それを俺に差し出してくる。
「付けて。私に。」
『……は?』
「だから、付けてよ」
『そ…そんぐらい……自分でやれよ…』
ものの名前も、付け方も何となくわかる。
しかし、使用した事はない。
使用する機会がないのだ。
むしろ、実物を見るのも初めてなくらいだ。
初めてそのものと対面して、変に意識してしまい、顔が熱くなる。
「中也が付けてくれないなら、その儘挿れるけど?」
『っ!手前…!!』
「じゃあ、お願いね?」
太宰の手からそれを受け取り、封を切る。
中から取り出して、太宰のに付ける。
緊張というか、羞恥心というかで手が震える。
心臓も五月蝿い位に速い。
太宰のに触れる。
「んっ♡…あっ♡」
『…、わざとらしく気色悪い声だしてんじゃねぇよ』
「うふふ、バレた?」
「上手に付けれたじゃない」
「それじゃあ、」
手首を掴まれ、その儘押し倒される。
「本番だね」
太宰のものが俺のそこに付く。
「挿れるよ」
『んっ、うぐっ…!///』
『は、あぁっ//…んっ…、//』
「キッツ、」
「少し動くよ」
『っあ゛!?♡…んっ、うぅ///』
「もう一寸声抑えてよ」
「男の喘ぎ声を聞く趣味なんてないから」
理不尽だろ此奴。
ならこんな事もすんな。
そうは思ったものの、口に出せる余裕が無い。
唇を噛んで必死に声を抑えた。
「は、ぁっ中也、イきそ……」
『んっ、んぅ……///っ、あ……♡♡』
「もっと締めて…、」
『ん゛ん゛っ、う……あ゛あ゛っ!♡♡♡』
「はぁ、//」
ズルズルと、中のものが抜かれる。
「はぁ〜、気持ちよかった……♡」
『黙れ……』
俺はその儘うつ伏せになって、太宰と顔を合わせられずにいた。
もう既に少し腰が痛い。
「つっかれたー」
布団に倒れるように太宰も隣に横になった。
「中也」
名前を呼ばれる。
何となく振り向いてやる気分になったので、太宰の方を向いた。
すると、思ったよりずっと近くに顔があった。
お互いに、まだ熱を持っていて顔が赤い。
やっぱり近い。鼻と鼻が触れてしまいそうだ。
息が当たる。
薄くかけられた毛布の中で腰に手を回される。
裸の身体同士が密着する。
顔が近付く。
すると、
太宰の頭が俺の胸に押し付けられる。
抱き締められた。
「心臓、バクバクだね」
「キスでもされると思った?」
『っ!//』
図星だ。
『ち…げぇ、』
「んふふ、」
「かわいい」
太宰は聞こえるか分からない位に小さい声で囁いた。
しかし不運なことに、 俺には聞こえてしまった。
その言葉が嬉しいと思えてしまった事が悔しい。
これも全てあの日の過ちから始まった。
今日の過ちも全部、全部。
これがあと一週間続くのだ。
気が重い。
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時間空いてしまってすみませんm(_ _)m
そして長い。
それプラスで私の欲を詰め込んだような話になってしまった…、
こんなものでも最後まで読んでくださった方には感謝しかございません。
もう本当に物語の情緒がおかしいです。
文も誤字とか多そうで怖いです……、
最後まで見てくださった方、
ありがとうございました!
続きはなるべく早く出せるのように頑張ります!
コメント
11件
美味しいな…この調子でどんどん拗れていくのかな…へへ そしてだざさん!!!あんた色々とイケメンすぎでは!?!?大人なプレイばっかで性癖に刺さりまくりなんですけど…
美味しすぎる…最高だ…… あの、抱き締めるところ、好きです() 初だぁ…!中也が初だぁ…!!なんて尊いの最高なの好き過ぎるッッ 太宰すわぁんんんッッッ!貴方絶対中身22歳でしょ太宰すわぁぁぁんッッッッ!!!(( やばい…尊いしか出ない…、 つーちゃん天才だよぉぉぉッッッ!!忙しそうだったのに少ししか日にち空いてないし…!凄すぎるてぇ…!でもあんまり無理はしないでねぇぇ!