司闇堕ちです
あまり両親の口調が掴めませんので苦手意識がある方はご覧注意です
苦手な方は🔙お願い致します!
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
”お兄ちゃんだから”
幼い頃から両親に言われた言葉
親「司はお兄ちゃんなんだから我慢しなさい?」
司「う 、うん!俺 、我慢できる!!」
親「あら 、いい子ね笑」
咲希「あたしこれ欲しい!!」
親「じゃあ特別に買ってあげるわ。笑」
咲希「わーい!」
司「……よかったな咲希!!これで沢山遊べるな!」
(……)
生まれつき病気持ちの妹。
俺は羨ましかった
病気を持っているから両親に尽くされて 、欲しいものも買ってくれて 、そばに居てくれる
俺とは大違いだ
咲希は生きている中で病室でほとんど暮らしている
だから 、咲希が怖くならないように両親たちが仕事を休んで咲希のお見舞いに行っている
確かに病室で1人は寂しい
でも、俺も同じことをしている
両親は咲希に集中 、家には俺しかいない 。
俺は孤独感で小さい頃から孤独に潰されそうなんだ 。
類「つかさ・・・くん?」
類「…っどうかしたか?」
寧々「いや、あんた練習中にボーッとしてたでしょ。今日で4回目っ……」
えむ「司くんが壊れたかと思ったよ〜っ!」
司「ああ、すまない!!だが、今はもう大丈夫だ!会議を進めよう!」
類「ああ、」
最近はショーの会議の時間、昔のことを思い出す。
思い出したくないのに、昔の辛さがまだ残ってるんだ。
だから、ショーに集中できなくなった
オレは今の自分が大嫌いになっていた
家に帰っても俺だけの空間、ここ1年続いていた。
類「今日はここまでかな。来週からは本番の基本練習をしていくよ。」
司「…ああ!!了解だ!」
寧々「やっと終わった、もう私帰るからね」
えむ「寧々ちゃーっん!!一緒に帰ろ〜!
(えむが寧々に抱きつく)
寧々「ちょ、っえむ、!//」
えむ「えっへへ〜。/」
会議が終わり、笑ってる声が響く
類「司くんは帰らないのかい?」
心配そうに類が言う
オレは家に帰っても1人で寂しい。と情けないオレを見せたくない
類達には話してないんだ
それはそうだろう…?笑、こんな異常に明るいオレの寂しい顔なんて、見たらガッカリするんだろう
司「……もうちょっとここに居てもいいだろうか?」
類「ああ。構わないよ。……僕もいようかな。」
2人だけの空間。
それが今まで感じた中で1番居心地が良かった───。
類「司くん……もう日がだいぶ暮れたんだが、まだいるかい?」
司「すまない、類の両親も心配するだろう!さて、帰るとしよう!」
辺りも暗くなっていて、類の両親もさすがに心配するだろうな
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
3ヶ月後──
今日は両親の誕生日!
咲希や両親達はお祝いに帰ってきてくれて、咲希と手作りケーキを作ることにした!
1年に一回しかないお祝いの日なんだ。その日も落ち込むなんてスターらしくないぞ!
司「咲希ーッ!ケーキを作る素材を買ってきたぞー!」
咲希「お兄ちゃんありがとうっ!!じゃあ作ろう!!」
咲希「これをこうして〜───ひや”ッ!」
妹が少し大きい声をだす。
あまりにも慣れない声で何かあったのではないか、と確信した
咲希「うう…泣 、痛い、痛いよ 、ッ泣」
司「さ … き 、…咲希ッ?」
そこには右手を酷く火傷した妹の姿がいた
咲希はフライパンにも慣れていて、大丈夫だと思っていた。
だが、オレは咲希に頼ってばっかりいた
お兄ちゃんなのに、妹に頼りっぱなしだったのだ
両親「ッ!?、どうしたのよ、司!何してるの … 」
両親は突っ立ってるオレを酷い目で叱った
……お兄ちゃん失格だな。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
病院の医師から、咲希は”右手が使えない状態” と告げられた
両親はオレをすごく責めた
オレが悪いのか?
少し目を離しただけで、こんなことになるなら
最初からケーキ作りなんてしなければよかったんだ
1ヶ月後──
咲希「ッ……どうしてくれるのお兄ちゃん!」
司「咲希……?」
咲希「お兄ちゃんのせいでッッ!!、今日の練習上手くいかなかった!」
咲希「右手が使えないせいで、みんなの足引っ張ってる…!!また私一人にされる…!!
こんなの、…ッ嫌だよ……!!!泣」
司「ッ、すまない、」
咲希「だいたいお兄ちゃんは私に任せ過ぎじゃん!だから私が火傷しちゃったじゃん……泣」
司「….」
咲希は最近、様子がおかしくなっている。
そう、この右手、火傷を負ったせいだ
……オレが悪いのか?
火傷をさせたのも全部、オレが目を少し離したからこうなったんだ
でもオレが悪いのか?
火傷だって自分がしたことだろう??
オレは目を少しだけ、数秒程離しただけなのに何故オレがこんなに責められなきゃいけないんだ
司「オレが悪いのか?」
咲希「っえ……、?」
司「オレは悪くないだろう?」
司「火傷を負ったのも自分だろう?」
司「オレの何が悪かったんだ?」
咲希「お兄ちゃッ…、」
司「オレが悪いと言うけれどもオレは数秒程目を離しただけだろう?」
司「咲希はもう小さい子供じゃあるまいしそのくらい自分で管理できるだろう」
咲希「お兄ちゃん、怖いよッ……、」
司「怖い?なにがだ?」
司「咲希は1人が怖いと言っていただろう?でも咲希は幼い頃は病室に両親と顔を合わせている」
司「それがほとんどだっだろう?」
司「その頃、病室に居ないオレは何をしていたと思うんだ?
独りで寝て、一人でご飯を食べていたんだぞ。その気持ち分かるか?笑」
咲希「っひ、ッぅっ……泣ごめん、ごめんなさいお兄ちゃっ、泣」
司「 …. 少し出掛けてくる」
咲希「っええッ?!こんな夜遅くに…?…」
司「……」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
つい言い過ぎてしまった
本当にお兄ちゃん失格だな、……はは、
司「っう”…ふっおぇ”ッッ……」
吐き気がする。
気持ち悪い
最愛の妹と口喧嘩をした。
妹を酷く傷つけた
司「……すまない、ッ泣」
────────────────
… 𝗍𝗁𝖾 𝖾𝗇𝖽
読んでくれてありがとうございました🌃♡