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『 grさん、はよ起きてくださいって 』
ガバッ
「 ッ……? 」
悪夢を見たような感覚のまま、冷や汗を流したまま目を覚ました。
何かが消えた感じが、気の所為と思うが、したんだ。
急いで走った。
「 はッ……はッ、 」
全力で
「 ッ…… 」
os「 gr?!どしたって……おい待てや!!! 」
途中のJKと名をあげる外交官の声も無視して
ただひたすら、” 彼奴がいるはずの部屋 ”へ走っていく。
途中の幹部が俺に話しかける声も聞こえていたが、わざと避けた。
ひたすら、ただひたすら
「 俺は…… 」
何かを忘れているはずなんだ。
『 grさん、甘味食っとらんとはよ書類終わらせて下さいよ 』
『 お前馬鹿か?!総統やぞ?! 』
『 貴方に忠誠を誓いますよ。 』
「 誰だ…… 」
俺の頭の中に過っていくお前は誰なんだ…?
ここに足りない色の” 赤色 ”であるお前は誰なんだ
そう考えていると目的地へ着いた。
ガチャッと勢いよく扉を開ける。
まるで殺風景な部屋。
誰も使っていないはずなのに、ここにお前がいると本能がそう叫ぶ。
そんな部屋にある何も置かれていない机には
「 赤い、まふらー…… 」
ただ、赤いマフラーがあった。
俺とお前のいつもの光景を繋ぐ、
ただ、少しほつれたまだ綺麗な
普通の赤いマフラー
それを見るだけで目から何かが流れていく。
ut「 grちゃん……?どしたん?!なんかされたんか!? 」
あぁ、utか……。
あの青色に続き、次々と人が集まっていく。
何故か、何も悲しくないのに涙を流している俺をただただ見つめながら。
今日は雨なのだろうか。
やけに雨音が煩い。
……まるで、
「 彼奴の怒鳴り声みたいだな……笑 」
周りの心配する声、困惑する声に消される俺の呟きは気にせず、
ただひたすら、手元にあるマフラーを抱えながら
俺は涙を流しながら泣き叫んだ。
『 貴方のそばに居ることが出来なくてごめんなさい。 』
『 grさん。 』