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8年前…
春令高校入学式
「えー、○年度の入学式式は………」
長いなぁっと思いつつ校長の話を聞く
晴れて俺も今日から高1
憧れの高校生活
部活は何にしようとか校長の話を聞き流しながらそんな事を考えていたら
後ろのドアがガラガラと開く
「いやー、すみませんね
少し道が混んでまして」
あろう事か先生が遅刻だ
見た目は一見チャラい
しかし女子の視線は一気に釘付けになった
「ねぇ、あの先生めっちゃかっこよくない!?」
「ちょっとチャラいけどそこがまたいいよね」
ガヤガヤと騒ぎ始めた
「静粛に!!」
と教頭が一言
しかし誰も聞くよしがない
嗚呼、これ長引くなと思いつつその先生の顔をチラッと見てみる
あっと驚いた
男の俺でも惚れてしまいそうな顔だ
そんな事を思っていたら
校長が
「〝松谷先生〟これで何度目ですか
先生が遅刻とは生徒との示しがつかないではありませんか」
と説教タイム突入
帰りたいと心の一言
入学式が始まり2時間くらいたった
これで今年度の入学式を終わります
あぁーーやっと終わった
こうして俺の思い描いていた高校生活はかけ離れた高校生活がスタートした
入学式が終わりクラスに帰っていく。
「おーい春何組だった?」
と少し甲高い声で後ろから絡んでくる
レオン、もう少し声のボリュームとか考えてくれと俺が一言かけると
「あー、わりぃ」と面倒くさそうに返してくる
ちなみに俺は3組 レオンは?
「俺は1組」「ちなみに女子が可愛い」
それはそうか、良かったな。担任は誰だろな
「胸がボインな先生だろ」
あー、ハイハイ
とレオンとくだらない話をしていると教室に着いた
じゃ、またなレオン
「おう!」
ガラガラと教室に入る
中学の知り合いは誰も居ないから緊張する
教室に入った途端皆が俺の方をみる
こいつら中学一緒だったんだろうな
他校から来たのがそんなに珍しいのかと言いたいほど視線がささる。
すると1人俺の方に寄ってくる
「俺、西牧中から来た斉藤明人って言うんや」
「君はどこ中なんや?名前は?身長は?」
とグイグイくる
俺は鳳城春。中学は八宮中。身長はわかんねぇ。
「お前、八宮出身なんか!?」「なんでこんな高校来たん」「八宮っていえば県内トップクラスの進学校やろ」とまたグイグイ
まぁ、色々 と話していると
話を聞いていた女子達が俺の方に来る。
「鳳城君だっけ?八宮なの?すごいねぇ」
「鳳城君身長いくつなの高くない?」
と質問攻め。
ダル。
すると
「おまえらー席つけー」と先生のお出まし
助かった…。