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れもん
2,187
文化祭当日。
日家一族の教室は、異様な雰囲気で盛り上がっていた。
空はチェックのスカーフを巻き、メイド衣装を着ながら腕組み。
「…俺たち、今日だけはいい子ぶってやるか」
荒々しい顔つきとメイド服のギャップに、周囲の生徒たちは目を丸くする。
陸は胸元にフリルをつけ、真面目そうにエプロンを整える。
「…まあ、命令は守る。文句あるか?」
言葉はヤンキー調だが、フリル姿が不思議な威圧感を放つ。
海は冷静に注文票を整理しながら、メイド帽を被る。
「論理的に、混乱なく客をさばくことが最優先」
きっちりした立ち居振る舞いが、ギャップで目立つ。
にゃぽんは腐女子心を全開にして、兄たちの姿をチェック。
「きゃあ…陸兄様も空兄様も海兄様も、メイド姿が眩しすぎて…♡」
胸の中で妄想を膨らませ、ニヤニヤが止まらない。
そして日本は、低く謙虚な声でおしぼりを渡す。
「……お客様、どうぞごゆっくりお楽しみくださいませ」
普段の威圧感はなく、謙虚で丁寧すぎる対応。
でもその落ち着きも、ヤンキー全開の兄たちとのギャップで可愛さ倍増。
⸻
客が教室に入ってくる。
「…え、これ本当にあの日家…?」
生徒たちは信じられない様子で教室を見渡す。
空は腕組みしつつ、笑顔で注文を受ける。
「はいはい、ご注文はなんだ?」
ギャップに、思わず生徒たちは息を飲む。
陸は低く睨みながらも、笑顔で紅茶を差し出す。
「…お待たせしたな」
荒い口調とフリルの組み合わせがシュールすぎる。
海は論理的に素早くドリンクを運び、丁寧な言葉を添える。
「お客様、こちらがご注文のカフェラテです」
冷静さとメイド姿のギャップで、視線が集中する。
にゃぽんはその光景を見て悶絶。
「うう…兄たち…やっぱり尊すぎる…♡」
思わず厨房でひとり赤面している。
日本は静かに低姿勢で配膳を続ける。
「……皆様、ご満足いただければ幸いです」
その謙虚な態度も、ヤンキー兄たちとのギャップで一際目立つ。
⸻
授業中の生徒や先生も次々と来客。
誰もが、荒くれ者のヤンキーがフリルとエプロンで接客している光景に圧倒される。
でも三兄弟は慣れた様子で淡々と、にゃぽんは胸の内で腐女子妄想を爆発させる。
空は後ろからちらっとにゃぽんを見る。
「また妄想してるな…」
にゃぽんは赤面してうつむくが、笑みを隠せない。
文化祭は終日、大盛況。
荒くれ者のメイドたちと、謙虚な日本、そして腐女子にゃぽんの組み合わせは、誰も予想できない最強ギャップで生徒たちを虜にしたのだった。
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