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目が覚めると自室にいた。
昨日確かにParkhaの部屋に行ったはずだ…伝えきれなかったか?と自身の不甲斐なさに落胆していると、ノックが鳴った。「起きてるよ」Sellyはそう言い扉に目をやった。同室なのに律儀にノックをするのはParkha位だろう。そう思ったからだ。なのに、一向に扉が開かない。不審に思い気怠い体を起こし、「起きてるって」と半ば不機嫌に扉を開けると目の前にMondoがいた。
驚き固まっていると、「おはよ。Sellyはさ、俺と一緒に来てくれるよね?」ついて行ってはいけない。そう本能が叫ぶが拒むことが出来ない。考えるよりも早く「当然でしょ?」と言っていた。目の前のMondoがニヤリと笑い、「じゃあ行こうか」と手を差し伸べて来た。その手を振り払いたいと思っても自分の身体が思い通りに動かない。気付くとMondoの手を握って本部の外に出ていた。(俺はもう逆らえないのか…?)光の失ったSellyの瞳から涙が一筋流れた。
SellyとMondoが失踪した。その報せを聞きいち早く外に飛び出そうとするRasをエントランスで皆が止めていた。
Rasはその手を振り払おうと後ろを見た時、Cptと目が合い、きっと彼は何も知らないと思いつつも胸倉を掴み「なんで!Mondoをもっと見てなかったんだよ!」これは自分への怒りでもある。
あれ程様子のおかしかったSellyをどうして一人にしたのか、どうしてMondoと二人にしたのか…これは八つ当たりだ。そう分かっていても、怒りを鎮める事が出来なかった。
「落ち着け、俺等が何もしてないと思う?」エントランスで騒ぐ面々に人影が近付く、頭に王冠を乗せ、赤いマントを羽織っている。「Nethさん…」RasはNethの姿を見て落ち着きを取り戻した。
「MEDUSAから報告は受けてるよ。今Sellyの警護に打って付けの相手が尾行してる。報告来るまで待てるよね?」有無を言わさない圧に頷くRas。
「裏切り者がいる。ココも結構危ないと思うよ?これからはこの話については別の所で話そうね?」そうMEDUSAは言い、誰かと連絡を取り合っていた。
「ここでの騒動はさっき俺がなんとかしたよ、会議についてはまたメデュから指示貰って」Sellyの失踪で一番辛かったのはParkhaなはずなのに、Parkhaは淡々と作業をこなしている。
そうしないと、自我を保てそうに無いと言うように。
「Ras、ちょっと」と、先程まで忙しそうにデバイスを見ていたMEDUSAから声を掛けられた。
「どうしたの?」と聞くと、MEDUSAは声を潜めて、「Sellyを元に戻すにはRasが必要不可欠だから。それだけ」と言いどこかに行ってしまった。
彼等はNeth率いる《遊撃隊》CR唯一、夜でも活動ができる部隊だ。
Neth、MEDUSA、ぽぽがち、rionで構成されている。聞くともっと人数は居るらしいが、殆どの人が表立って動くことは無いらしい。