テラーノベル
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主人は飲み物を酒に変えながら陽気にペラペラと話を続けた
聞き捨てならない様な話までし始める
小柳君はここに来てからきっと自分の意思などない
それをいいことに好き放題していた様だった
もうここで始末をしてしまおう
そう思ったが、こんな人間でも逃げ道は作ってやろうか?
そう考えて俺は口を開いた
「もう彼を好きにしてあげたらいいんじゃないですか?」
「と言うと?」
「彼も家に帰りたいでしょう。もう貴方も好き放題したんじゃないですか?」
「ははははっ!そりゃ当たり前でしょう?この子は私の物なんですよ?私にこのまま飼われていた方がロウも幸せだと思いませんか?」
「‥‥そうですかね」
「そうでしょう。だってここに居たらご飯にもありつけるし、私がこんなに可愛がってあげていると言うのに」
可愛がる?
あんな方法で?
「俺も‥‥動物が大好きなんですよ。だからこちらの狼‥‥俺に譲ってはくれませんか?」
「譲る?ロウを?ハッ‥‥そんな事出来ませんよ。そんなに気に入ったなんて嬉しいですね」
「‥‥やはり無理ですか。それなら最後に触らせてもらえないですか?」
「‥‥‥‥まぁ最後ならいいでしょう。でも他の人に触れさせた事がないので、噛みつかれても保障はしませんよ?」
「えぇ、結構です。俺も犬の扱いには慣れてますから」
酔って気分が良いのか、鍵を外しケースの中が開けられる
「星導さんの叫び声が聞こえましたら助けに来ますよ」
「‥‥そうですね」
完全に酔ってしまった主人は俺を見下した様に笑いながら部屋を出て行った
俺はこの前の様に踞った小柳君の入るケースに腕を伸ばす
「小柳君‥‥」
「‥‥‥‥‥‥」
耳をピクリとさせると顔を上げ、彼の瞳が俺を捉えた
「こんな所で何してんですか、あなたは」
「‥‥‥‥‥‥」
「俺の所に連れて帰りたいんですけど良いですか?」
「‥‥‥‥‥‥」
「嫌でも連れて帰りますから」
「‥‥‥‥‥‥」
何も言わない
それでも最後の『連れて帰る』と言う言葉に瞳が揺れた様な気がした
「もうそろそろ気が済みましたか?」
主人に声をかけられる
まだ数分しか話してないのにもう迎えに来た様だ
「そうですね」
「写真とか撮ってませんよね?」
「撮ってませんけど」
「動画もですか?」
「そんなに小柳君の存在を世間に知らせるのは嫌ですか?」
「えっ‥‥‥‥」
俺の髪の毛と服が変化して行く
「海洋生物には興味ありますか?」
「なんだ‥‥その髪‥‥」
「では宇宙に興味は?」
「あ‥‥な、なんだ⁈その顔‥‥っ‥‥」
一歩づつ主人に歩みを進める
この人は新しい物に興味が湧くタイプらしい
「触ってみますか?」
「‥‥え?」
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#にじさんじBL
蒼月
3,639
コメント
6件
わっ!わっ!え!!どうなるの!楽しみ!!
うわあ、第6話、めっちゃ緊迫した展開でしたね…!主人の歪んだ愛情と、それに対する主人公の冷静な交渉術。最後の「海洋生物」「宇宙」のくだりで一気に雰囲気が変わって、ゾクッとしました。小柳くんの瞳が「連れて帰る」で揺れた描写、すごく好きです。伏線っぽい髪と服の変化、何かの能力なのかな…続きが気になりすぎます!