※nmmn
※捏造あり
※🟦🏺、🦀🏺
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大型も小さな犯罪も起きず、昼下がりのまったりとした空気の署内。
所在無く署内をふらついていた力二は、廊下の曲がり角の先で誰かが話している声を聞いた。
(ここに人いるなんて珍しいな。)
と思いつつ、挨拶しようと力二は声の方へ向かう。人通りの少ない所で話し込んでいたのは、遠目からでも分かる色合いのつぼ浦と青井であった。
スライディングキックでもかまして驚かそうと思った力二の体は、青井の一言によって硬直させられる。
「じゃあ、夜にいつもの○○ホテルね。」
身を翻し廊下の角に身を隠した力二は、瞬時にポケットからスマホを取り出す。脳は「知らぬが仏」と繰り返しているが手が止まらない。
スマホに表示された検索結果に息を飲む。
(紛れもなくラブホや、、。)
小声だったが、かろうじて聞き取ったそのホテルは、街から少し外れたところに位置するラブホであった。
力二は頭を殴られたかのようなショックで、その場に頭を垂れてしゃがみ込んだ。
もちろん仲良い先輩同士が肉体関係にあることにも衝撃を受けたが、それだけではない。
「まじかぁ、、失恋した、、。」
力二はつぼ浦に恋心を抱いていたのだ。
太陽のような笑顔を自分にだけ向けて欲しい、どこまでも後輩思いな所は俺だけが知っていればいい、というかなり重たい気持ちを。
しかし叶うはずもないと自負し、毎日他愛もないことを話すだけで満足していたが、いざ実現不可と分かるとこんなにも辛いものなのか。
傷心しつつも、どうにもならないことは悩んだって仕方が無い、という気持ちで立ち上がろうと顔を上げる。
動揺からだろうか。俺としたことが、近づいてくる足音に気づいていなかった。
「あ。」
「え?」
角から出てきたのは青井であった。
一瞬沈黙が流れたが、力二がつけっぱなしだったスマホの画面を消すよりも速く、青井にひょいとスマホを奪われる。
力二は青井の感の鋭さに恐怖を覚えるも、何とかこの場を切り抜ける方法を思考する。しかし、さすがの口プ課でも何も言葉が出てこない。
画面を見た青井も長くため息をつき、こちらも切り抜ける方法を模索するが、もう言い逃れはできない。
先に口を開いたのは青井だった。
「成瀬も来る?」
「は?!どうゆう思考回路でそうなった??」
「周りにバラされる前に弱味握っとこうかな、って。」
青井の突拍子もない発言と、いつもの気の抜けた声とは違った声色に、青井も焦っているということを力二は理解する。
同じく動揺している力二は、青井の勧誘への可否を答えるより前に、脳に浮かんでいた質問を投げかけてしまった。
「つぼ浦さんのこと、好きなん?」
どうか違うと答えてくれ。そして俺に希望を。
「んー、、別に?ただめっちゃ体の具合がいいからかな。ガチで気持ちいいよ。」
「な、具合って、、!」
返ってきた返答は希望通りの物だったが、同時に羨望と嫉妬が宿る。
自分の好きな人がただの性処理の相手として扱われているのは許せないが、青井の発言のせいで邪な妄想で頭がいっぱいになる。
「で、来るの?」
青井に再度問われる。冷静に考えれば断る以外の道は無いが、青井の「具合が良い」という発言がどうしても頭から離れず、ノーということができない。力二も男だ。
「乗り気じゃん(笑)」
という青井の言葉も否定できず、タイミング悪く大型の通知が鳴る。
「じゃ、そうゆうことで。」
青井は夜の集合場所に加えてその時間を伝えると、ヘリポートに走って行ってしまう。
力二は大きなため息をつき、またその場にしゃがみこむ。
「本当にこれでいいのか?俺、、。」
という言葉は、誰の耳にも届かない。
コメント
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あの...ほんとに大好きです😭😭ようやく未閲覧の🟦🏺がおすすめに出てきたと思ったらほんとに最高で...!! 🟦🏺も🦀🏺も摂取できるの良すぎです!!!イラストのほうも見させていただいたんですけど、絵もシチュエーションもすごく好きです!!!