🌹です!本日3本目!溜まってたのど忘れしてたのでまとめて放出です!たぶんこれで本日ラスト!
ネタ帳より、
20:stkされて魘されるknさんを助けるbrさん(うろ覚え&一部抜粋)です!
⚠stk、パニック、他ペアの匂わせ、怪我、流血(まろやか)⚠
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ピピピッ、と軽快な音を鳴らした目覚まし時計を静かに止めてスイッチを切る。
隣ですぴすぴ眠ってる恋人を起こさないようにキッチンまで向かって冷蔵庫の中身を見ながら今日やることをリストアップする。
これが僕の朝。
さっさと朝ごはんの準備を済ませて、まだ夢の中であろう恋人を起こしに部屋へ戻る。
元は一人部屋だったけれど、色々あって今は二人の部屋になっている。
今日は良い目覚めだといいんだけど、
「……ぅ、は、……ぁぅ……」
「……今日も、苦しいの…?」
つい先程まで穏やかだった寝息は苦しそうで、涙で濡れた顔を歪めている。
最近、きんさんは、悪い夢に魘されることが多い。
それも、つい先日、夜中にストーカーに坂道から突き落とされた。
その時のことが怖いのだろう。
本人の持ち前の運動神経で受け夢を取ったため、大きな怪我はなかったものの、地面がコンクリートだったためにそのきれいな頬に痛々しい傷ができてしまった。
今は真っ白なガーゼに隠されている。
ストーカー被害は僕らが同棲し始めたくらいからあって、一度部屋を漁られてから、鍵がかけられる僕の部屋に二人で暮らすことになった。
ちなみに、ストーカーは現行犯で捕まったからしばらくなにも起こらないはず。
「きんさん、きんとき、朝だよ」
「……ぅ、あ……?」
「平気?」
「……ぶる、」
「そうだよ」
軽く体を揺すって起こすと、うっすらと目を開ける。
少しだけ覚醒に時間がかかったみたいだけど、ちゃんと僕のことを認識してくれたみたいだ。
寝転んだまま、伸ばした手は迷子のようにフラフラしていた。
その手を優しく絡め取り、汗ばんだ前髪を横へ流す。
虚ろな深い青色の瞳は僕も見つめているようで、見つめていなかった。
「きんとき、起き上がれる?」
「…ん……」
「おはよう」
「………おは、ょ」
少しだけ、手伝えばスッと体を起こせるみたいでよかった。
コップに注いだ水を渡すと、ゆっくり飲み干し、ぐーっと伸びをした。
「朝ごはんなぁに?」
「今日はパンケーキだよ、ペンギンのパンケーキ作ったげる」
「…!やったぁ!」
少し時間が経てばいつもみたいにキラキラした目で僕を見つめてくれる。
ペンギンのパンケーキアートのことを教えるとすごく目を輝かせた。
ほんと…かわいい。
「じゃ、リビング行こうか」
「ん!」
――――――――――――
のんびりとした午前も終わり、暖かい陽気の午後へ差し掛かる。
お昼ご飯はサンドイッチ。
目の前で美味しそうに頬張るきんときはまじで罪なくらいかわいい
ニコニコ彼を見つめているとスマホの一件の通知が来る。
『久しぶりにみんなでカラオケいこ』
6人のライングループからNakamuの言葉。
どっかの誰かさんが個チャで連絡とって浮気疑われてからメンバー間は個チャでのやり取り禁止になったんだよねー
Nakamuのその発言には一瞬で既読が付く。
そして
『迎え行くから待ってろよ』
『駅前のカラオケ予約取ったよ』
『昼食ってるから待って』
と続々返信が来る。
今からの集合みたいだ。
「きんとき」
「………うん、行くよ」
「…無理は、しないでね」
先日の事件から、きんさんは外への恐怖心で家から出られなくなった。
最近は一緒に公園に行って鳥の写真を撮ったりして外に慣らしているけど、いきなりカラオケなんて人の多いところ大丈夫かな…
……本人が大丈夫なら、いいか
部屋着からいつものパーカーに着替えて、カバンに財布とスマホと家の鍵を入れて、あとからもう一回入っているか確認。
うん、入ってる
「いこうか」
「………ぶる、手…」
「いいよ、手、繋ごうか」
二人仲良く手を繋いで、玄関のドアを開けた。
――――――――――――
カラオケに入ってかれこれ3時間
まだまだ行けそうなNakamu、きりやんと、いつでも盛り上げ役なシャークんとスマイル、僕は動いたら終わり、そしてきんときは、すやすや…
ほんの十分前までは元気だったんだけど。
急に肩に寄りかかってきたかと思うとすぅすぅ寝息を立て始めてしまったから僕は動けない。
「…あれ、きんとき寝ちゃった?」
「あれ?ほんとだ、おとなしめの曲いれとくか」
「疲れてる?Broooockちゃんと休ませてあげなよ」
「その怪我…あぁ、この間の」
Nakamuがきんときが寝落ちしたことに気がつくとみんな口々にいろいろなことを言う。
「あはぁ、最近夢見が悪いみたいでさぁ、魘されちゃってるからたぶんちゃんと休めてないと思う。」
「…じゃぁ、きんときがゆっくり眠れるようなの入れようかな」
事情を説明すればみんな協力的で、Nakamuたちは一回座って、テンポががゆっくりで優しい曲を歌ってくれてた。
隣に目をやると、今日の朝よりも穏やかな表情で眠っている。
よかった、少しは安心できてたみたい。
この体制のままじゃきついだろうし、と起こさないようそっと頭を膝の上まで持っていく。
サラサラで指通りの良い黒髪をなでながら、心地よい歌に耳を澄ませた。
――――――――――――
その後、きんときが起きてからすぐ、お開きになって、今度はまた元気なときに来よーね!って解散してきた。
まだ眠気が覚めきっていなさそうなきんときの手を引いて家までの道のりを歩く。
カバンから鍵を出してすぐ開けて、すぐ入って、すぐ閉める。
これが家のルール。
カバンを玄関に置いたあと、眠たげな目を擦るきんときをソファに座らせて、頬のガーゼのテープを剥がしていく。
かさぶたと一緒に剥いでしまわないように、そーっとガーゼを取って、消毒液を染み込ませたティッシュと新しいガーゼとテープを用意。
「ちょっと痛いけど我慢ね」
「………ん、、ぃ”ぅ…」
「えらいね」
怪我だから治りかけとはいえ消毒がしみたのだろう、きゅ、と顔をしかめたきんときだったけど暴れたりせずじっと我慢していて、えらい。
ガーゼを貼り終わったら、頑張ったきんさんの頭を思いっきりなでてあげる。
すごく嬉しそう、しっぽがあったら振ってるくらい。
ガーゼの張替えが終わったら、おふとんへきんときを送り出す。
僕はさっさとシャワーを浴びて、パジャマに着替えてあったかいうちにおふとんに入る。
「きんさん、今日一日楽しかった?」
「うん、楽しかった」
「そっか…よかった、おやすみ」
「うん、おやすみ」
電気を消すと、珍しく僕にくっついてくる。
そっと抱え込むと、擦り寄るようにさらにこっちへ来る。
これで安心できるなら僕はいくらでもやるよ。
おやすみきんさん、いい夢を
コメント
2件
2人のふわふわした感じが出ててめちゃかわです……!!!!!なによりパンケーキを美味しそうに食べるknさんが可愛すぎる、、