大将…いやライくんの情欲に染まりきった瞳をみて、いまから何をされるのかを理解してしまった。仲間と離されてまた犯されるんだ、もう遅いと分かっていながらも「お願い、やめて」と言葉にするが口先だけで笑いながら、俺の耳元へと口を寄せて呟かれた。
「もう遅いですよ、?」
ほろりと目尻から涙が零れて思わず目を閉じる。もう何も見たくはなかった。
許可なく勝手に暴かれ、浅ましく快楽を拾ってしまう身体。クリームで解された穴にはみっちりとライくんの陰茎が入り込んで、腰を乱暴に打ち付けていく。その度に嬌声をあげてしまう自身がひどく安物に成り果てた気持ちになる。この行為には愛なんてない。仕置きと訳してのただの性欲のはけ口だ。
最後に声を聞いたのはもう声も枯れ果てて前後不覚になる寸前だった。ぼんやりとした思考の中で、心地よい声が耳を打つ。
「俺のものになってください」
うん、ともはい、とも答える気力はなかった。感情のこもっていないその願いを聞きとどけるわけにはいかないという最後の意思表示。けれど、そんな俺を嘲笑うかのように奥を刺激して言葉を紡がせようとする。
「返事。わかったら返事しなきゃでしょ」
『……や、だ』
無言で犯され続けることに身体は悲鳴を上げている。早く楽になりたかった。譲れないものがある。けれど、その心を砕いたのは携帯のシャッター音だった。パシャ、パシャと何回も音がして、自分が何をされているのか理解する。
「先輩、これと怪盗してたってこと、バラされたくないですよね?」
見下している瞳は感情が読めないどころか、冷えきっていて今にも人でも殺せそうだった。
「はやく」
『わかっ、た』
「うん、よくできました」
お前らだけでも助かってくれればいいか、なんて自分のことを他人事に考え媚びるように後輩に抱きついた、早くこの地獄が終わってくれますように。
ーーー
仲間と離され目の前が暗くなり息が苦しくなって過呼吸になってしまう、
『は、ひゅ……っ』
四肢は小さく震えていた。強張った指先は胸元を握りすぎてすっかり白くなった。それでも、決してるべくんに助けを求めようとはしなかった。儘ならぬ呼吸を自力で何とかしようと必死で息を吸い込む
「…ダズガ先輩」
はくはくと開閉する口に、唇を強引に重ねられる。
『は――んっ、ぐ……!?』
唇を塞がれ、挙句に息を吹き込まれたのに驚き大きく目を見開き、体をそれまで以上に強張らせた。腕から逃れようともがくが、自分より小さい体格からは考えられないほどの力で拘束された体はぴくりとも動かない。
『ん……ふ、ぅ……っ』
考えさせる暇を作らせないように、舌を挿し入れられる。苦しさに強張っていた舌に絡みつき、歯列をなぞり、呼吸を奪うように強く吸い付く。その動きに全身からようやく僅かに力が抜けた。
抜けたのを確認したのか今度は口を離され背中をさすられる
数分の時間を要して、ようやくまともな息を俺が吐けたのを確認して、るべくんは満足げに頷いた。
「――良い子ですね、先輩」
『っふ、ぅン―――ッ』
息を吹き込むようにして呼ばれればその声に安心してしまう
「…で、次からは勝手に逃げようとしないで」
さっきまでのるべくんはどこに、やっと息が出来たと思ったら今度は首を絞められる
「早く返事しないとこのまま殺しますけど」
手の力を強められ息が出来なくなっていき力が抜けていく、死ぬ、死んじゃう、やだ、嫌だ
『に…げ…なっ…がらァ…く゛る…し…ッ』
ほとんど脅されるように口にした言葉のおかげで手を離され抱きしめられた、
「……ダズガ先輩、大好きっ」
何か言っている気がしたが呼吸をするのに精一杯で何も分からなかった、けど…るべくんの匂いにすごく安心した。
ーーー
躰を揺すぶられる感覚と下からの快感を感じてゆっくり瞳を開ける
「あ、先輩おはようございます」
あれ、なんで…と開いた口からは突然に唾液が飛び散り顎をがくがくと震えさせる、全身から絶頂の刺激が見えた。飛び交う星が綺麗で堪らない。
『ああぁっ♡もっとぉ…きもひ、ぃッ♡きもち、い゛っ…からぁ…』
突然来た快感におかしくなって変なことを口走ってしまった
「………先輩、やっと僕のこと受け入れてくれたんですね、!」
『…ぁ、いや゛…ちが…ん゛ぁ…?!♡』
違うと否定しようとしたけど遅かったみたいでばちゅん、と大きな音を立て腰を押し込まれる、快感に溶かされるしかなかった。
ーーー
「…凪さん、まだ…だめ…?」
『……いや、全然だめですけど』
なんか…思ってたより小柳はいつも通りで何もしてこない、いつも通りの距離感で何事もなかったようで…逆に違和感を感じる
「ねぇ…凪さん、俺はあんなひどいことしないで絶対凪さんのこと愛すよ」
『…ダメです』
とはいい、さっきから恋人にしてほしいと願ってきている点だけこいつらしくないのだが
「…………もう凪さん以外さ、のりのりになってきちゃってるよ?」
耳元で囁かれた言葉に目を見開く、あいつらが…後輩達に…、、?そんなわけ…は…、?
周りを見てみると後輩達にもっとと媚びっているあいつらの姿が目に嫌というほど映り込んできた、抵抗もしない、逆にもっとと後輩を求めている。
『…な、…んで…』
「…………もういいじゃん」
にっこり笑いながら近寄ってくる小柳に抵抗する気力もなくなって小柳にされるがままになった
コメント
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毎回思うけど文才が凄すぎる!!!!!!神か!?
ありがとうございます😭😭😭最高です!!!