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#水赤
ぁぉ 。 @ 気分投稿
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甘星 とわ
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遡ること数十分前。
鈴蘭と七二が外に行った後、音奏家に来客が来ていた。
桃「お久しぶりです。旦那様、奥様…」
紫父「あぁ、久しぶりだなぁ、蘭さん。」
紫母「お元気そうでなによりです。」
実は、七二は忘れているが、蘭と紫苑家は、昔から親しい中なのだ。当然、幼少期に或間や七二と会ったこともある。その為、蘭は定期的に或間の父と連絡をとっていた。
桃「おふたりもお変わりなさそうで何よりです。紹介します。こちらが僕の…えと…」
緑「…彼と一緒に暮らしている、音奏翠智と申します。」
桃「!」
桃(翠智…!)
紫父「紫苑晴真と申します。」
紫母「妻の、未結です。」
紫父「それで、今回はうちの七二について、ですな?」
桃「はい…あの、旦那様、奥様!改めまして、僕達からお願いがあります。」
緑「…お願いします。七二君と、若旦那様の交際を、許しては頂けないでしょうか…!」
紫父母「…」
桃「ッ…幼少期より、二人は、本気でお互いを慕っております。彼のお腹にいる子供が、何よりの証拠です。」
緑「何の関係もない自分達が首を突っ込む話ではないというのは分かっています…でも…」
紫父「ふむ…まず、二人に聞きたいことが幾つかある。それについて、伺ってもいいかい?」
桃「はい。」
紫父「七二は、本当に或間との子を身篭っているのだね?」
桃「えぇ…彼は、男性でありながら妊娠できる体質なんです。そして、若旦那様との子供を身篭ってしまったのかと…」
緑「いつも彼は夢の中で若旦那様の事を呼んでいます。彼は気づかれていないと思っているかもしれませんが、以前「若との赤ちゃん…絶対俺が守る…」と言っているのを見かけました。」
紫母「そう…あの七二が…」
紫父「まったく…大きくなったものだなぁ。」
桃「…以前お伝えしたとおり、彼は最初、若旦那様や組の皆様に迷惑をかけまいとお腹の赤ちゃんと心中を図っておりました。」
緑「その後も、ずっと、若様旦那様と組の皆様に妊娠を知られた際、ご迷惑をかけるのでは無いかと、ずっと不安げにしていました。その結果ストレスで悪阻も長びいております。」
紫母「なんと…」
桃「お願いします。蒼乃や家には僕から言いますから…どうか、若旦那様と七二の交際を、許してください…」
緑「お願いします…」
2人は頭を下げた。
今の発言でわかるように、実は蘭は或間の許嫁である蒼乃の兄。つまり、紫苑家と古くから付き合いのある家の生まれなのだ。
紫父「…お2人とも、頭をあげなさい。」
或間の父がそういったことで、二人が頭を上げる。
紫父「わしは、今回は若旦那の…息子の判断に任せようと思う。」
緑桃「っ!」
紫母「えぇ。私も良いと思います。」
紫父「子供は、男児なんだよな?」
桃「はい。」
紫父「ならば正式な紫苑家の血を引く子として、後継問題は関係ないし、あとはその子供が、本当に或間の子であるか。そして、その子のことを、組や或間が認めるかだが、それは生まれてからでいい。」
紫母「そうですね。今は、母子ともに健康であるのが第一です。」
紫父「蘭さん、翠智さん。どうか、もう暫く、七二のことをよろしくお願い致します。」
紫母「お願い致します。」
今度は或間の両親たちが頭を下げた。
桃「そんな、頭をあげてください!」
緑「お2人の寛大な心に、感謝します…」
翠智と或間の父は握手を交わした。
そんな時
´ー` )ノ🚪ガチャ
鈴「ぱぱー!ままー!」
緑「ッ!鈴蘭…?」
桃「ッ旦那様、奥様、少し失礼します!」
蘭が玄関まで行くと、その場にいたのは鈴蘭1人だった。
鈴「あ、まま!どうしよう!ひまおにーちゃんが…ポロポロ」
桃「ッ!なつ!?」
バタバタバタ
緑「どうしたの!?」
鈴「おにーちゃん、なんか、こわいひとに…ポロポロ」
紫父母「!?」
紫苑母「…大丈夫よ、お嬢さん。お兄ちゃんはとても強い人だからね。」
或間の母は、優しくそう言った。
紫父「2人とも、この子はわしらに任せて、七二を頼んでも良いだろうか?」
桃「え、でも…」
紫母「今私達が行っても七二は取り乱してしまうでしょう。お二人の方が、七二も安心しますわ。」
桃「ッ…分かりました。」
緑「鈴蘭、お二人に迷惑かけないんだよ!」
そう言って翠智と蘭は公園に向かった。
そして今に至る。
緑「お2人とも、鈴蘭を見て下さりありがとうございました。」
そういうと翠智は鈴蘭を抱き上げた。
紫母「いえいえ…それで、七二は…」
桃「今、帝王切開で赤ちゃんを取りだしていると…」
紫父「帝王切開…」
桃「ええ。不良集団に襲われたことが響いたのか、陣痛が始まってしまったようで…」
緑「早産ですし、体の至る所にを痛めているので、自然分娩は無理だと判断されました。」
紫母「そうですか…」
鈴「ぅ…ぱぱぁ…?」
緑「ん?」
鈴「おにーちゃん、だいじょーぶ…?」
桃「大丈夫だよ…みこと先生が助けてくれてるから。」
鈴「みこせんせー!?」
桃「そうそう。」
鈴「ならだいじょーぶだね!」
緑「そうだね。」
紫母「…ねぇ、蘭さん?」
桃「はい…?」
紫母「…やっぱり、鈴蘭ちゃんは、貴方達の娘…なのよね?」
緑桃「っ…」
桃「…はい。この子は、僕と翠智との娘です。」
緑「らんらん…ッ」
桃「ニコ…彼と同棲して、1年程経った頃に、僕がこの子を産みました。」
蘭は自分の娘の頭を優しく撫でた。
紫母「それでは、あなたも…」
桃「…ええ。僕も、七二と同じ体質なんです。」
紫父「そのこと、矢神の旦那は?」
桃「知りません。だから、俺は帰れないんです。でも、七二と若旦那様には、お幸せになって欲しいから…それに…」
蘭はちらりと翠智を見て、
桃「何かあっても、俺には彼が居ますから。安心なさってください。」
紫父「…そうかい。」
或間の父は、目を細めて優しく笑った。
桃「ニコ」
「オギャー!オギャー!」
緑桃紫父母「!!!」
緑「ひまちゃん…!」
桃「よかった…七二…」
紫母「貴方…!」
紫父「あぁ…蘭さん、翠智さん。私達はこれで帰ります。七二と赤ん坊が一段落すれば、またご連絡ください。」
桃「はい。」
緑「ありがとうございました。」
紫母「鈴蘭ちゃん、またね。」
鈴「うん!ばいばい!」
そう言って、紫苑夫妻は帰って行った。
ガラガラガラ…
手術室が開き、ベッドに乗った小さな赤ちゃんが運ばれていく。
鈴「あー!こさめせんせー!」
ベッドを運ぶ看護師たちの後ろからでてきた医者に、鈴蘭が声をかけに行こうとする。
桃「あ、こら鈴。今はダメ。」
鈴「えー…」
水「いいんですよwこんにちは、鈴ちゃん!」
鈴「✨️!こんにちは!」
桃「雨乃先生、すみません…」
水「いえいえー!」
この医者は雨乃こさめ。この病院の小児科医だ。
水「あ、そうだ!ひま君の赤ちゃん、無事に産まれたんですけど、ひま君が起きるまでは一旦NICUでお預かりしますね!」
緑「はい、お願いします。」
鈴「おにーちゃんの赤ちゃん、産まれたの!?」
水「産まれたよー!鈴ちゃんお姉ちゃんだねw」
鈴「うん!すず、お姉ちゃん!」
桃「ww…あ、先生、七二…いや、ひま君は…」
水「ひま君は今、お腹の縫合と、後は怪我の手当をしています。結構色んなところを怪我していて…確か、肋骨にヒビが入ってる見たいです…」
緑「肋骨に!?」
水「はい。あ、でも!暫くコルセットつけて酷い運動とかしなかったら直ぐに治るみたいです!」
桃「雨乃先生、本当にありがとうございました…」
水「いえいえ!僕よりもみこと君達の方が凄いので…」
黄「こさめちゃんやって頑張ってたやろ?」
水「みこと君!」
みこととこさめは大学の同期ということもあってお互いにタメ口だ。
黄「手術は成功しました!多分麻酔が切れたら起きると思います!」
桃「良かった…」
緑「ありがとうございます、十七夜先生。」
黄「いえいえ〜あ、ひま君の部屋番号は209号室です。」
桃「はい。」
緑「行ってみようか。らんらん。」
桃「うん。」
鈴「おにーちゃんのところ?✨」
緑「そうだよ。でもお兄ちゃん寝てるから、静かにね。」
鈴「はーい!((ヒソッ」
黄「んふふ、可愛ええなぁ…」
水「せやねw」
桃「あ、そうだ。先生、ひま君の名前なんですけど…」
黄「え、本名わかったんですか?」
桃「あぁ、まぁ、分かったというか…はい。暇七二って言うんです。いとまは「暇」っていう感じを書くから、ひまって言ってたんだと思います。」
黄「分かりました。ありがとうございます。」
そう言ってから、みこととこさめはナースステーションに戻っていき、3人は七二の病室へと向かった。
ガラガラガラ
赤「…zzZ」
七二の体には所々ガーゼや包帯が巻かれていた。
緑「ッ…」
桃「ッ…」
鈴「まま…おにーちゃん、いたいいたい?」
桃「うん、そうだとおもうよ…」
鈴「すず、おにーちゃんがおきたらいたいのいたいのとんでけーする!」
緑「ふふっ。やさしいね、鈴蘭。」
鈴「んふふ〜!」
そんなこんなで2時間後
鈴「(*˘꒳˘*)スヤスヤ𓈒 𓂂𓏸」
桃「お姫様はお昼寝かな…w」
緑「そうだねぇ…w」
病室の長椅子ですやすやと眠る我が子に、2人は優しい目線を向ける。
桃「…七二、早く起きて欲しいな…」
緑「赤ちゃん見に行ってみる?」
桃「ううん。七二より先に見るのは申し訳ないもん。七二が起きたら、赤ちゃん連れてきて貰お。」
緑「ふふっ、そうだねぇ…」
赤「…ん”ん”ッ…」
緑桃「!?」
赤「…パチッ…あれ…ここは…?」
緑「ひまちゃん!?」
桃「ひま君…よかった…あ、ナースコール!」
ピーッ
緑「ひま君、俺達の事わかる?」
赤「す…ちさ…」
緑「うん。そうだよ。良かった、気がついて…」
ガラガラガラ
黄「ひま君、起きた?」
赤「は…ぃ…」
黄「あ、話しずらいやんね、ちょっと待ってな。」
みことはなつの口に着いていた人工呼吸器を外した、
カポッ
赤「ッハァー…ッいて…」
桃「ひま君、何があったか覚えてる?」
ゆっくりと七二を起こしながら蘭は尋ねた。
赤「えと…不良に絡まれて…ッ!?あ、赤ちゃんは!?」
黄「大丈夫やで。あの後、帝王切開したんよ。今こさめちゃんがこっちに連れてきてくれとる。」
赤「え、じゃあ…」
七二の瞳が大きく見開き、みるみるうちに水の膜が出来ていく。
黄「うん、無事に産まれたで。すこしちっちゃいけど、元気な男の子!」
赤「ッ…!」
コンコン
桃「あ、はい!」
ガラガラガラ
水「遅れてごめんな!赤ちゃん連れてきたで!」
こさめのうでの中には眠る小さな赤ちゃんがいた。
赤「ッ…赤ちゃん…」
水「ほら、ひま君。抱いたって?」
赤「ぇ、あ…」
水「こういう風に…そうそう、頭の方しっかり支えてな?」
赤「はい…」
「( ⸝⸝⸝-ω-⸝⸝⸝)…zzZ」
赤「…あったかい…」
赤(良かった…生きてる…ッ)
赤「ッ…ポロポロ」
桃「ふふっ、感動するよね。赤ちゃんに会えた時って。」
赤「…コクン…ぶじで、よかった…ポロポロ」
緑「ひまちゃんがちゃんと守ったんだよ。偉かったね!」
ナデナデ
黄「頑張ったなぁ!」
水「おめでとう、ひま君。」
赤「…ッ…うん…ポロポロ」
数分後
赤「フゥ…グスッ」
桃「フフッ可愛い〜」
緑「ね、鈴のちっちゃいときみたいw」
黄「ふふっ、顔の感じはひま君そっくりやんね。」
赤「はい…」
赤(でも、顔とか下の方とかの髪以外は、ほとんど若に似てるな…)
七二の子供は、紫色の髪に赤いインナーが入っていた。
桃「…」
桃(ちっちゃい頃の七二そっくり…)
「んゅ…パチッ…ぁう…!」
赤「ッ!」
一瞬開いた赤ちゃんの瞳を見た瞬間、七二が少し固まる。
赤ちゃんの瞳は、或間と全く同じの金色をしていたからだ。
桃(前言撤回。七二より若旦那様よりだわ、この子。)
赤「ッ…ぁ…ポロポロ」
赤(やっぱり…若との子、なんだな…)
黄「え、ちょ、どないしたん!?💦」
水「あらら…ひま君、大丈夫?💦」
緑「おわ…大丈夫よ〜、ひまちゃーん💦」
サスサス…( ´ ..)੭⸒⸒
桃「ひま君…」
再び泣き出してしまった七二に、大人たちがうろたえる。
赤「グスッ…すん、ませ…」
黄「ええんよ。ずっと、不安がっとったもんな。」
水「せやで!赤ちゃん、無事に産まれてくれて安心してんねやろ?」
赤「ッ…はい。」
桃「…ねぇ、ひま君。この子の名前とか決めた?」
赤「ん…いつき、かな…」
緑「いつき?」
赤「はい…一に、希望の希で一希。…この子は、俺にとってのたった一つの希望だから。」
桃「…いいんじゃない?素敵な名前だと思うよ。」
緑「俺も。」
赤「ありがとうございます…」
一「キャッキャ!」
赤「フフッ…これからよろしくな、一希。」
赤(お前だけは、ママが絶対に守るから。)
コメント
2件
コメント失礼しますっ! 投稿ありがとうございます!!おかえりなさい!バグ?直ったみたいでよかったですっ!プリの方で全部見てはいるのですが、こちらでも続き楽しみにしています!この作品大好きです!
**はる。だわ!** 今回のエピソード、めちゃくちゃ良かった…!七二の両親との対面シーン、蘭たちの過去も明かされて物語が一気に深まったね。そして何より、無事に一希が産まれて本当に良かった…!「たった一つの希望」って名前に込めた意味が刺さるわ。七二が赤ちゃん抱いて泣くシーンはこっちももらい泣きしそうになったよ。若旦那様の子だってわかる金の瞳もグッときた。次の話が待ち遠しい🔥