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#水赤
ぁぉ 。 @ 気分投稿
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甘星 とわ
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一希が産まれてから1ヶ月後…臨月目前で生まれた一希は、なんとか生まれても大丈夫なくらいには成長していたため定期的な検診や入院はあったもののすくすくと育っていた。
七二の肋骨も無事に回復してきており、コルセットからサポーターになった。
赤「ふぁ…」
蘭と翠智のサポートはあるものの、毎晩夜泣きをするため、七二は寝不足だった。
桃「おはようひま君…眠そうだね、一希君のこと任せて、寝てきてもいいよ?」
赤「おはようございます…いえ…俺が母親だから、ちゃんと面倒見ないと…」
緑「それで体調崩したら元も子もないよ〜」
赤「あ、翠智さん…おはようございます…」
鈴「おにーちゃんおはよー!」
赤「ん…おはよう、鈴ちゃん…」
鈴「?おにーちゃん、ねむいの?すずがえほんよんであげよーか?」
赤「あはは…眠いけど、絵本はいいかな…w」
一「ふぇぇぇん!」
赤「あ…よしよし、どうした〜一希〜?」
㌧㌧…ユラユラ…
一「ふぇ…_( _ *`ω、)_ *゚スヤァ…」
赤「ホッ…」
桃「フフッひま君、すっかりお母さんだねw」
赤「え、あ…ありがとうございます…///」
緑「ふふっ…あ、そうだ。らんらん、今日はお出かけするんでしょ?」
桃「あ、そういえばそうじゃん!一日があっという間すぎて、忘れてた…」
赤「そういえば言ってましたね…どこにいくんですか?」
緑「フフッまだ内緒だよ。ね、らんらん。」
桃「うん。」
鈴「おでかけ!?(´。✪ω✪。 ` )」
緑「そうだよ。だから早くご飯食べて準備しようね。」
鈴「はーい!」
朝食を済ませ、皆それぞれの外出の準備を進めていく。
赤「一希の荷物はこれでいいとして…俺は…あ。」
七二は自分のものを置かせてもらっているスペースに置いていた紫の宝石の指輪を手に取った。一希が産まれてからというもの、当たっては危ないかもしれないからとしていなかったのだ。
赤「…若…」
赤(会いたい。でも、合わせる顔がない。俺は夜逃げしたんだ。しかも、若の子供を身篭って。今俺が帰れば若も俺も旦那様からお叱りを受ける。俺はまだいい。でも若はダメだ。それに、俺が子供を連れ帰ったことで紫苑屋や組の評判に繋がるかもしれないし…何より…)
不良2「男が妊娠とか気持ち悪〜wってか何、男同士でやっちゃってんの?やばw」
不良3「ははっ!そもそも男が妊娠するなんて、気持ち悪ぃんだよ!」
赤「若に、嫌われる…」
赤(あぁ、俺は結局自分の身の保身だけなんだよ。ほんと、どこまでクズなんだろ、俺。)
一「ふぇぇん!ふぇぇん!」
赤「ッ!…どうした〜?一希〜?」
㌧㌧…
一「ふぇぇえん!」
赤(…こんな俺が、1人で赤ちゃんを育てることなんて、出来るのかな。)
赤「ッ…やっぱり、俺じゃあ…」
車の中
緑╎ 桃
鈴╎ 一╎ 赤
赤「…」
赤(結局つけてきちまったな…)
鈴「ねーまだー?」
桃「もう少しだから待っててねー?」
赤「…」
赤(よりにもよってこの辺りか…)
七二達が向かっているのは、かつて七二が暮らしていた町だった。
赤「そういえば、今日は蘭さん運転なんですね…?」
緑「うん。偶にはらんらんがするって。」
桃「いつも翠智に任せ切りだからw」
赤(…いいなぁ…)
お互いを助け合いながら生活する音奏夫婦を、七二は羨ましく思った。
桃「…よし、着いたよ〜」
赤「え…」
赤(ここって…)
着いたのは、着物店、「紫苑屋」だった。
赤「ッ…」
桃「じゃあ、ひま君と俺と一希君だけ降りて、翠智は運転交代ね。」
赤「え、」
鈴「えー?すずはー?」
緑「鈴蘭はパパとここら辺一緒に回ろ?何か食べてもいいし、遊んでもいいから!」
鈴「✨️はーい!」
赤「あの、蘭さん…」
桃「大丈夫。」
赤「え…」
桃「…大丈夫だよ。」
そう言って微笑んだ蘭の右の耳元で、桜色のた札のような耳飾りが揺れた。
赤(あれ、あの耳飾り、どこかで…)
桃「ほら、ひま君行くよ!」
赤「あ、は、はい!」
七二は一希を抱っこして蘭について行った。
最初は紫苑屋に入るかと思われたが、蘭は店の裏の方に向かった。
赤「ッ…らんさ…!」
赤(あっちは…)
その方向には、紫苑家の玄関…つまり、紫苑組の玄関だった。
蘭は、躊躇なくそこのインターホンを押した。
組の人「はい!少々お待ちくだせぇ!」
中からは男の声が聞こえる。恐らく、組の人間だろう。
桃「ねぇ、ひま君。」
赤「はい…?」
桃「…安心して。きっと全部丸く収まるから。」
赤「へ…」
桃「クスッ…俺も、”七二”と一希君のために頑張るから。」
赤「ッ…!?…なんで…俺の名前…」
桃「これから、全部わかるよ。」
赤「全部…?」
ガラガラガラ
紫母「いらっしゃい、蘭さん。そしておかえり、七二。」
出てきたのは、或間の母。
桃「こんにちは、奥様。」
赤「ッ…お、奥様!この度は、申し訳…」
紫母「いいのよ、七二。その話は、全部後で聞きますから。」
赤「ッ…はぃ…」
紫母「2人とも、着いてらっしゃい。旦那様がお待ちです。」
桃「はい。お邪魔致します。」
赤「…失礼します…」
赤(奥様も、旦那様も、全部知ってんのか…?)
赤(だとしたら…若も…ッ?)
或間の母について行くと、付いたのは普段客間として使っている部屋だった。
紫母「旦那様、蘭さんと七二が参りました。」
紫父「入れ。」
紫母「失礼します。」
スーッ…
赤「ッ…旦那様…」
部屋の中には、七二の主であり、養父にも当たる組の頭。或間の父がいた。
桃「…こんにちは、旦那様。本日はお招き頂き、ありがとうございます。」
紫父「よく来た。長旅だっただろう。さぁ、そこに座りなさい。」
桃「はい。…七二。」
蘭が襖の前で固まっている七二に声をかける。
桃「ニコ」
赤「ッ…」
七二も蘭の隣の座布団に正座した。
或間の母は、或間の父の隣に座る。
赤「…蘭さん、ちょっと…」
桃「ん…?」
七二は一希を蘭に渡した。そして…
赤「あの…旦那様、奥様…この度は、誠に申し訳ありませんでした!」
そう言って土下座をする。
赤「勝手に組を出て夜逃げし、そのままカタギのお方にご迷惑をかける始末…組の者だとバレれば、お二人の顔に泥を塗るような行いです。」
赤「どんな処罰を与えてくださっても構いません。全て受けいれます。本当に、申し訳ありませんでした…」
桃「七二…」
紫父「…ふむ。七二、顔を上げなさい。」
赤「ッ…」
主である或間の父の命には逆らえない。い恐る恐る、七二は顔を上げた。
そこには、怒っているふたりの顔はなく、優しく微笑んでいるだけだった。
赤「あ、あの…旦那様?奥様?」
紫父「単刀直入に言う。七二、私達はお前に怒ってなど一切いない。」
赤「え…?」
紫父「お前が失踪した直後は、何があったかと思ったが、そこにいる蘭さんから、常々お前について聞いていた。」
その言葉を聞いて、バッと隣に振り向く七二。蘭は微笑みながら、
桃「ごめんね。本当は伝えない方が良かったんだろうけど…でもあの日、橋の上に立つ七二を見て、絶対に旦那様達に伝えなきゃって思ったの。」
と言った。
赤「何で…蘭さん、組の人とかじゃないのに…」
もし蘭が元団員の場合、絶対に或間の父はさん付けなどしない。それに、七二は、蘭と初めて会ったのはあの橋の上だと思っているからだ。
桃「小さい頃だったもん。覚えてないよね。七二、俺の苗字はね?今は翠智と同じ音奏を名乗ってるんだけど、本当は矢神なの。」
赤「やがみ…矢神!?」
矢神。それは紫苑屋で売り出す着物を仕立てる時に使う布を織っている家。そして或間の許嫁、蒼乃の家だ。
赤「ってことは、蘭さんの年の離れた妹さんって…」
桃「そう。矢神蒼乃の事だよ。」
赤「ッ…本当に申し訳ありません。矢神家のご子息様にまで、ご迷惑をおかけして…ッ」
桃「いいんだよ、七二。俺自体は、家と関係切ってるし。俺は、七二を助けたかったから助けてるの。」
赤「でも…」
蘭の言葉を聞いて、七二は完璧に思い出した。幼少期、今の蘭とおなじ桜の札のような耳飾りをつけた少年が何度か屋敷にやってきて、自分たちと遊んでくれていたのだ。最も、基本遊ぶのは或間だけで、七二は端で座っているだけだったが。兄や姉がいない或間が、蘭の事を実の兄のように慕っていたのを、鮮明に覚えている。
桃「もういいんだってwそれに今は俺より、旦那様達と話さなきゃでしょ?」
赤「ッ…はい。」
紫父「フッ…七二、今ここで、お前に処罰をいいわたす。」
赤「ッ…はい…」
赤(組を外される…?いや、処理されるかもしれないな。)
紫父「お前への処罰は、今後、一生紫苑家に、そして或間に尽くすことだ。」
赤「え…?」
赤(それって…)
赤「こ、これからも、若といて宜しいんですか!?」
紫母「あら、何か不満があるのですか?」
赤「い、いえ!寧ろ、どうしてそのような命を…?」
紫父「お前と或間の仲を引き裂くのは、私としても不本意なのだ。何より、お前は紫苑組の跡継ぎになるに相応しい子を産んだ。」
赤「ッ…!」
紫父「勿論、無理に継がせる気は無いが、本家の血を引く男児。それも紫の髪と金の目を受け継いだのだ。紫苑家に相応しい子だと言えるだろう。」
紫父「跡継ぎ問題さえどうにかなれば、私はもう良い。矢神家との婚約を取り消しても、何でも構わん。私の望みは、この紫苑組が途絶えぬ事。そして紫苑屋が繁盛する事。最後に、お前たち組の奴らが、幸せになることだ。」
赤「ッ…」
一「ぅゅ…ぁぅあ〜」
自分の話をしていることに気づいたのか、今まで蘭の腕の中で眠っていた一希が目を覚ました。
桃「フフッほら、七二。俺よりもお母さんの方がいいんじゃない?」
赤「あ、はい…」
七二は蘭から一希を受け取った。
一「キャッキャッ!」
赤「…一希…ニコ」
赤(俺の、たった一つの希望…)
紫父「七二」
赤「ッはい。」
紫父「この一連の出来事を、私はまだ、或間に伝えておらん。」
赤「……」
紫父「今或間は自室にいるはず。これはお前たちふたりの問題だ。二人で、話し合ってきなさい。」
赤「…は、ぃ…」
赤(若…ッ)
七二は俯いて、より強く一希を抱きしめた。
無意識に、一希を抱える七二の手が震え始める。
桃「七二…」
サスサス…
蘭が七二の背中を摩った。
赤「…大丈夫、です…若のお部屋、行ってきてもよろしいでしょうか…?」
紫母「勿論です。場所は分かりますね?」
赤「はぃ…」
桃「また一希君預かろうか?」
赤「…お願い、します…」
桃「うん…頑張って、七二。」
赤「はい…」
七二は客間を出て、長い廊下を歩く。
途中、誰かの話し声が何度が聞こえた。
きっと、組の人間達だろう。彼らも何も聞かされていないのか、突然帰ってきた七二を奇異な目で見ている。
それを避けるように、七二は下を向いて歩く。そして遂に、或間の部屋の前までやってきた。
赤「…」
赤(この扉の向こうに…若が…)
赤「スゥーッ…ハァーッ…」
赤(…若…)
赤「ッ…」
コンコン
紫「…誰だ。」
赤「ビクッ」
或間の声は、今まで七二が聞いたどの声よりも低かった。
赤「わ、若…!俺です、暇七二です。は、入ってもよろしいでしょうか?」
紫「…なつ…?」
ガラガラガラ
突然、七二の目の前の襖が空いた。
紫「ッ…なつ!」
ギュッ
赤「わ、若…ッ」
紫「ッ…良かった…生きてたんだな…」
赤「ッ…若…わかぁ…ッポロポロ」
ギュッ
紫「フフッ…会いたかった。」
赤「グスッ…ごめ…ごめッ、なさ…!ポロポロ」
紫「大丈夫だから…ほら、部屋に入れ。」
赤「はい…ッポロポロ」
紫「お前、今まで何処に居たんだ…?この半年間、俺は気が気じゃなかったんだぞ…?」
ナデナデ
赤「ッ…ごめんなさぃ…」
紫「もう謝んな。それより、なんで出てったか言える?」
赤「ッ…そ、れは…」
七二の手がまた震え出す。
赤(やだ…若に嫌われたくない…ッ)
紫「…なつ。」
ギュッ
紫「大丈夫。何でも受け止めてやるから。」
赤「ッ!…ほん、とうに…?」
紫「本当に。」
赤「…嘘みたいな話なんですけど…信じて貰えますか…?」
紫「信じるよ。七二の事なら、何でも。」
或間の金色の鋭い瞳が、七二を射抜く。
赤「…赤ちゃんが、デキたんです…」
紫「は…?」
紫(子供…?なつと、誰か別の女との…?)
紫「ッ…そいつ、誰との子?」
赤「え…?」
紫「なつ、俺がいんのに、浮気したんか?俺は蒼乃と一切そういう関係は持ってねぇのに。」
赤「わ、若、ちが…」
紫「違わねぇだろッ!?おら、誰との子か言ってみろよッ!」
紫(そいつぶっ殺して、なつを俺のものにしてやる…!)
赤「ッ…若、との…です…」
紫「…は?」
赤「だ、だから!…俺、若との子供、デキちゃったんです…ッ」
紫「……!?」
赤「俺、なんか特別な体質らしくて…ッご、ごめんなさいッこんなの、気持ち悪いですよね…ッ」
七二は或間の腕から抜けようとした。
だが、或間がそれを阻止するように、腕に力を込めた。
ギュッ
赤「わ、若ッ?」
紫「…本当に?」
赤「え…」
紫「本当に、俺との子供、なんだよな…?」
赤「ッ…はい…」
紫「…ハァ…」
赤「ビクッ」
紫「びびった…俺以外の女との子供が出来たんかと思っただろ…」
赤「そッそんな訳ありません!俺が行為を交わしたのは、若だけです…ッ!」
紫「うん、知ってる。…それにしても、子供か…考えもしなかった。」
或間は、妙にすっきりとした顔をしていた。それに対し、七二はまだ不安げな顔をしている。
赤「ッ…申し訳ありません、若。あの子は俺が1人で育てます。若にご迷惑はおかけしません…」
紫「は?何言ってんだよ。」
赤「え…」
紫「一緒に育てるに決まってんだろ。二人の子なんだからさ。」
赤「ッ…!…いいん、ですか…?」
紫「いいに決まってんだろ。というか、今までごめんな。お前に一人で抱え込ませちまった。良く考えれば、お前が消える少し前から違和感なんて山ほどあったのに、俺は深ぼろうとしなかった。」
赤「違和感…?」
紫「え、気づいてないとでも思ってる?飯食わんくなってたのも、たまに立ちくらみとか貧血起こしてたのも、全部知ってたからな?」
赤「え…」
紫「あと、今までほとんど自分から誘ったこと無かった癖に、あの日自分から誘ってきたろ。しかも何度も「イかせて」「出して」「やめないで」って言ってたら、気づく。」
赤「ッ///!?」
赤(そこまで覚えてんのかよ!?)
紫「フフッ、かーわいい〜…それで、赤ん坊は?どうしたん?」
赤「あ、えと、今は客間で蘭さんが…」
紫「え、何。蘭兄さんきてんの?」
赤「はい…」
紫「ふーん…じゃあ、とりま客間行くか。」
赤「あ、はい!」
紫「あ、そうだ。…なつ。」
赤「?」
チュッ
赤「///!?!?」
紫「…お帰り。」
赤「///!…はい。ただいま戻りました。若。」
コメント
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第6話読み終わったよ…! もうね、七二が若と対面するところが本当にドキドキした。土下座して謝るシーンは切なかったし、若の「一緒に育てる」発言は最高に胸熱だった🔥 蘭さんの正体もちゃんと伏線回収されてて、なるほどね!ってなった。何より「おかえり」の一言で全部報われた感じがして、こっちまでほっこりしたわ。続きが待ち遠しい!