偽善者。
この言葉を皆は知っているかい?
そう、
この2人のように。
僕に手を差し伸べるふりをして
僕の様な弱者を虐める。
表だけだ。
いい面してんのは
裏を返せば
最低な
悪だ。
藤・若 「 ほんとに大丈夫…? 」
ほら、
こうやって。
僕を罠に陥れようとしてる。
どいつもこいつも
変わらないんだよ。
こう言う
陽キャなやつは
弱者が強者に狙われていると
自分もまた狙いたくなるんだよ。
僕は
知ってるんだ。
だって
何回も
そうさせられたんだから。
…
やっと落ち着き席に戻る
なんだか
綺麗な花が置かれている。
花瓶とともに
ユリの花が
添えられている。
僕がタヒんだとでも思ったのかな。
タヒねないんだよ。
神様のせいで
こいつらのせいで
僕のせいで。
ずっとタヒねないんだ。
僕だって楽になりたいさ。
ずっと
抱き締められる。
そんな理想。
ある訳ないのに。
されるはずないのに。
願ってしまう。
あの
醜い
神様に。
ずっと
僕に抱きついてて欲しいって
僕の事を撫でて欲しいって
僕の事を嫌いにならないで欲しいって
そう願うんだ。
叶うわけもないのに、
馬鹿みたいにさ。
…
藤・若 「 ね〜ね〜? 」
大 「 …… 」
うるさいな。
僕に話しかけて来るなよ…
若 「 君、大丈夫…? 」
藤 「 もしかして…だけど…… 」
大 「 そのもしかしてが当たったら、君達はここから出てってくれるの? 」
藤・若 「 えっ…… 」
もう二度と会いたくない。
出来ればだけど。
こんな陽キャな奴らに
絡まれたくないんだよ。
分からないのかよ。
そんなことも
ま、
馬鹿だから分かんないか。
藤 「 なんかあったら僕達に言ってよ? 」
若 「 助ける事はできるからさっ? 」
大 「 君達の手助けなんていらないよ。 」
大 「 僕の事、バカにしてるの? 」
藤 「 違うよ。 」
若 「 そうだよ、涼ちゃんの言う通り 」
大 「 ………? 」
正直
もう話したくない気分だった。
顔が見れない。
ずっと下しか見れない。
どうしてだ。
ずっと
俯いてばっかだ。
僕。
なんでなの。
こいつらなんか、
睨めるほど見れるのに
どうして
どうして
藤 「 顔を見合わせようとしないの…? 」
大 「 ……っ………! 」
僕も分からないよ。
どうしてか
分からないよ
そんなこと聞かれても
答えることなんて出来ない。
分からないから。
説明出来ないから
こんな状況に気付いたのは
今だったから。
若 「 何かあるんじゃない…? 」
大 「 ──い……、」
藤・若 「 ……? 」
大 「 ないって言ってるんだっ!!! 」
その場で大声を上げた。
教室だから
響く。
皆に見られているんだ。
舌打ちが聞こえる。
僕は耳が良いから
分かるんだ。
皆を怒らせた。
また虐められる。
また蹴られる。
ああ
もう
タヒにたい。
to be continue ……。
コメント
3件
最高ですわ、
ほんとに好きすぎる!! 続き楽しみです!