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ゆらね🎼🍵🍍🌸
424
3 Start
「……よし。これで戸締まりは完璧だ。防犯カメラもセットした」
いるまが、すちの家の窓に頑丈な補助錠をいくつも取り付けながら、キリッとした顔で言った。
あの恐怖の午前3時の事件から、お友達4人はすちを一人にしないため、すちの家に泊まり込んで24時間体制の警護を始めていた。
「すち、怖くて眠れねぇだろ。俺が作った特製おじや食って、今日は温かくして寝ろ」
なつが、すちのために消化に良い美味しいご飯をスプーンですくって「あーん」と口元に運ぶ。
「ん、ぅ……(モグモグ)……暇ちゃん、美味しい。みんな、おれのためにここまでしてくれて、本当にありがとう……っ(泣)」
すちは体を小さく丸め、まだ少し震えながらおじやを食べた。
正体も名前も分からないストーカーへの恐怖でハラハラしっぱなしだったけれど、4人のピュアな友情が本当に温かくて心強い。
「すちくん、怖かったら僕の手、ずーっと握ってていいからね?」こさめ
「そうだよ、僕たち4人が周りを囲んで寝るから、その不審者(ストーカー)も絶対に手出しできないよ」
みことが優しく微笑み、すちの頭をポンポンと撫でる。
4人は下心1ミリもなく、ただただ「大親友のすちを守りたい!」という一心で、すちを部屋の真ん中に挟んでギチギチの川の字になって眠りについた。
すちは4人の温かい体温に包まれながら、安心してウトウトと目を閉じるのだった。
――だが、翌朝。
仕事や学校のために、4人がどうしても数時間だけ家を空けなければならない時間がやってきた。
「すち、俺らがいない間、絶対にドアを開けるなよ。誰が来ても居留守を使え」
いるまに強く念を押され、すちは「うん、わかった!」と真剣に頷いた。
4人が出かけて静まり返った部屋。
すちがドキドキしながらリビングのソファに座っていると、ポストにパサッ……と何かが投函される音がした。
すちは心臓を跳ね上がらせながら、恐る恐る玄関へ向かい、ポストを開ける。
中に入っていたのは、今朝、友達4人がすちの家から出かける瞬間の写真。
そして、その写真の裏には、綺麗な文字でこう書き殴られていた。
『お友達がたくさんいて楽しそうだね、すち。でも、彼らが君をずっと守れるわけがない。……早く僕だけのものになってよ。 ――らんより』
「……っ、らん……?」
すちはその手紙を見て、恐怖で息が止まりそうになった。
ストーカーの正体も、顔も分からない。だけど、初めて手紙の最後に書かれていた『らん』という謎の名前。
24時間、自分たちの行動がすべて筒抜けになっているという異常な事実と、見えない『らん』という存在の影に、すちはスマホを握りしめながら、ガタガタと震えてハラハラするしかなかった――。
3 終
次回♥️360💬1
コメント
18件
ホラー。()
もういよいよ手紙に名前書き始めちゃったよ らん氏自信たっぷりですな
*第3話読了!* おお…友達4人がすちくんを囲む温かさと、それを全部お見通しで逆に脅してくる「らん」の怖さの対比がすごかった。特製おじや「あーん」からの「ずっと手を握っててあげる」ってピュアすぎて泣けるのに、外出先の写真がポストに入ってるのやばすぎる…。この「守られてるはずなのに守られてない」感がじわじわ効いてきて、続きが気になって仕方ない。らんって誰なんだろう。ゆらねさんの心理描写、丁寧で好きです🔥次話も楽しみにしてます!