チハル「ねー、操縦室の秘密の機能って結局なんなの?」
マキナ「あー、それね?」
チハルとマキナ、アカネとカナタの4人が
──達3人の横を素通りしていく。
2人に話しかけようか一瞬悩んだが、
何か話していたから声をかけるのを辞めた。
わざわざ中断させて話しかける必要はないだろう。
なんか申し訳ないし。
アカネ「!?カナター!!」
突然アカネの驚く声が3号車から聞こえた。
そして小さく排除くんの音が聞こえるから
テーザーによって固められたんだな、と察した。
まあ…数時間くらい放っとけば勝手に目覚めるから
無視して大丈夫だろう。 知らんけど ←
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チハル「いやっ!?」
アカネ「カナターーー!!!」
またアカネの驚く声が聞こえた。
恐らくまたカナタにテーザーが当たったんだろう。
無口のアカネが声を上げるのなんて
それぐらいしか無さそうだし。
カート「…もうちょい静かにしてもらっていいですか?」
流石にうるさいと感じたのかカートがやんわり4人に注意する。
その様子にチハルとマキナが
全然気づかなかったと少し驚いていた。
分かって無視していたのかと思っていたが、
まさか本当に気づいていなかったとは思わなくて
──は少しフッ…と笑う。
『アカネちゃん、数時間くらい放っとけば
勝手に目覚めるから大丈夫だよ』
アカネ「そうなのか…よかった」
──の言葉に安心を覚えたのか、
アカネはそっとカナタを床に寝かせた。
席の上じゃないんだ、とツッコみたくなったのは
ここだけの話。
チハル「3人ともずっとここいるの〜?」
『うん』
マキナ「やっぱあの警備ロボいかれてるんすか?」
『「「イかれてる」」』
奇跡的にハモった。
ゲームしてるから絶対話さないと思ったのに。
驚きすぎてゲーム内でダメージ食らった最悪。
チハル「止め方分かんないの?」
マックス「分かるよ」
マキナ「え、なんでやんないんすか?」
カート「めんどくせぇもん」
マキナ「…は?」
カートの質問の受け答えに腹が立ったマキナが
2人に詰め寄ろうとするのをチハルが止める。
そして電車を止めるために先頭車両に行きたいと
話そうとすると同じタイミングでマックスが水を差した。
『……本当ごめんね、なに?』
チハル「うちら電車止めるために先頭車両行かなきゃって 思ってたんだけど…」
「もしかしてこれそんなに焦んなくていいやつ?」
マックス「いや、”君ら”は焦った方がいいんじゃない?」
カート「俺らはこの列車から抜け出す方法は
いくらでも知ってるから焦ってないだけで…」
「”お前ら”はあのロボットなんとかしないとヤバイと思うよ? ……知らんけど」
『え…本当ですか』
すっかり一緒にゲームする仲になったとはいえ、
カートとマックスにとって──の存在は
”まだ一緒に抜け出せる仲にはなっていない”のだった。
恥ずかしい。 とんだ勘違いだ。
さっさと4人に合流して先頭車両に行かなければ。
カート「……いや──ちゃんは別」
マックス「何かあっても──ちゃんは俺らと抜け出すから」
『え?』
チハル「え、なんで」
マキナ「は???」
マキナが何の違いだよ!!とブチギレるまで残り何秒だろうか。
コメント
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面白くて一気見しました!続き楽しみにしてます!