テラーノベル
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鏡の前で何度深呼吸しても、
今日の私はやっぱり「君に釣り合わない」って結論しか出ない。
だってさ、
君の隣にいる女の子はみんな、
髪も肌も笑い方も、仕草も全部全部、
わたしなんかよりもずっとまぶしくて。
わたしなんて視界に入る資格すらもないのに。
どうして君のことで頭がいっぱいなんだろう、君のことを考えすぎて胸が潰れそうだよ。
考えすぎるが故消えたいって言葉1つが脳裏に浮かんだ
そんなことを思いながら今日も君に会いに行く。
会いたくないけど、会わないのはもっと消えたくなってしまうから。
校門の近くで待っていると、
君が友達と笑いながら歩いていくのが見えた。
その笑顔はいつも通りかっこよくて、
いつも通り、わたしの心臓を一瞬にして粉々にした。
「相変わらず寝癖直ってねーぞ?笑」
君が笑いがならわたしの寝癖を揶揄うように頭をポンポンする。
そんな小さなことでわたしの顔は熱くなった。熱くて熱くてどうしようもなかった。
そんなわたしにいつも優しく声をかけてくれるのは君。
「あ“ー、1分32秒の遅刻ってとこか?待たせたな」
「大丈夫、笑….」
ああ…また短い返事しかできなかった。
更には声も小さく、自分で自分が情けなかった。
もっと普通に話せたらいいのに、
君の前だと上手く話せない。
そんなことを思いながら小さく校舎に一礼をして校門をくぐった。
「つーわけで、俺もう1個上の階だからじゃーな」
「うん、またね」
クラスにはいれば地獄が始まる。そう。わたしは絶賛いじめを受けている。クラスの女の子たちから嫌な視線を向けられ、時にお手洗いの個室で水をかけられる…なんてこともあるくらい。
千空くんはそもそもフロアが違うし学年も千空くんのがわたしより2つ上で高校3年生。
だから千空くんがわたしがいじめを受けているなんてことは知りもしない。
「おーい?生きてんのー??笑 ねえA子ー?また校舎裏呼ぶ?笑」
「いいねいいね笑 てか髪の毛ボサボサじゃん笑 夢主こっちきなよ笑」
「やめて….」
髪の毛を治すと言ってA子はわたしの髪をハサミで雑に切り落とし、更には頭から水をかけられた。
頑張って伸ばし続けた髪の毛も一瞬にして切られ、わたしは涙が出そうになった。もう私も限界だった。
「うぅ…、もうむりだよ….」
わたしをいじめてくるあいつらはただわたしを嘲笑っている。
ねえ、今頃千空くんは何をしてるのかな。少しでもわたしのこと考えてくれてるのかな。おねがい…たすけて…わたしに優しく接してくれるのは千空くんしかいないの…
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