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♡20ありがとうございます
第捌話Start
「次は、港の方へ行くぞ」
先生の声に従い、私たちは班ごとに歩いていた。
昼前のヨコハマは人が多い。
観光客。
地元の人。
私たちのような学生。
様々な人が行き交っている。
「やっぱり人多いな」
博井くんが周囲を見回す。
「迷子にならないようにね」
日葵が笑う。
「子供じゃないんだから」
「夜凪ちゃんはぼーっとしてると迷子になりそう」
『……否定はできない』
「認めるんだ」
そんな他愛のない会話をしながら歩いていた。
その時だった。
「……あれ?」
黒美さんが前方を指差した。
「何?」
「人が集まってない?」
少し先。
港沿いの広場に、妙に人が集まっている。
何人かのスタッフらしき人。
大きな機材。
三脚。
そして、カメラ。
『映画の撮影じゃない?』
日葵が目を輝かせる。
「え、ほんと?」
「ほら。あそこにカメラある」
「芸能人いるかな?」
四人で少しだけ足を速める。
近づいてみると、確かに撮影現場のように見えた。
機材が並び、何人かの男女が立っている。
「すごいな」
博井くんまで興味深そうに眺めている。
「社会科見学で撮影現場まで見られるなんて、ラッキーじゃん」
「でも、何の撮影なんだろう」
「映画かな?」
私も遠くから眺める。
スタッフにしては、少し妙な感じがした。
カメラ。
照明。
機材。
確かに撮影現場に見える。
けれど。
碧霧@卒業済
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#呪術廻戦
碧霧@卒業済
124
#ぶりっ子
碧霧@卒業済
57
碧霧@卒業済
93
『……』
何かがおかしい。
「夜凪?」
『……ううん』
気のせいだろう。
そう思った。
その時。
「――そこの学生」
低い声が響いた。
四人が振り返る。
撮影スタッフらしき男性が、こちらを見ている。
「撮影中だから、少し離れてくれるかな」
「あ、すみません!」
日葵が頭を下げる。
私たちはその場から離れようとした。
その瞬間。
『……待って』
私の足が止まった。
「夜凪?」
『……』
さっきの男性。
その目。
どうしてだろう。
見覚えがある。
いや。
見覚えがあるわけじゃない。
なのに。
――危ない。
そんな感覚がした。
『みんな、少し離れて』
「え?」
『いいから』
私がそう言った直後。
男の手が動いた。
『――っ!』
空気が歪む。
次の瞬間。
地面が大きく揺れた。
「きゃあっ!」
「な、なんだ!?」
広場にいた人々が一斉に悲鳴を上げる。
カメラが倒れる。
三脚が吹き飛ぶ。
「何これ!?」
日葵の声。
私は咄嗟に腕を伸ばし、三人を庇う。
『走って!』
「でも!」
『早く!』
男がこちらへ歩いてくる。
もう、撮影スタッフの顔ではない。
その目には明確な殺意があった。
「……中原夜凪」
名前を呼ばれた。
『……どうして私の名前を?』
「知っているさ」
男が笑う。
「お前を探していた」
『……私を?』
頭が混乱する。
どうして。
なぜ。
私はただの学生だ。
そう思っていた。
『逃げて!』
三人を後ろへ押す。
男が手を掲げた。
空気が再び震える。
『――!』
次の瞬間。
何かが飛んできた。
私は咄嗟に身を翻した。
地面が砕ける。
「凪!」
日葵の叫び声。
私は地面に手をついた。
息が乱れる。
心臓が激しく鼓動している。
怖い。
なのに。
頭の奥では。
何かが目を覚まそうとしていた。
『月』『海』『重力』
知らないはずの言葉が、頭の中に浮かぶ。
『……何、これ』
男が再び手を向ける。
「終わりだ」
その瞬間。
私の胸の奥から。
何かが弾けた。
――――ズン。
空気が震える。
地面に落ちていた小石が、ゆっくりと浮かび上がった。
『……え?』
私自身が、一番驚いていた。
浮かんでいる。
石が。
何も触れていないのに。
そして。
その周囲の空気まで、私を中心に歪み始めていた。
男の表情が変わる。
「……まさか」
私は知らない。
これが何なのか。
なぜ自分にこんな力があるのか。
ただ一つだけ。
分かっていた。
――この力は。
私を守るために、目覚めた。
何らかの力が目覚めましたね💕
男の人は一体どうなるんでしょうねー(棒
コメント
1件
読み終わりました!いきなり日常から殺意のこもった襲撃に切り替わる展開、一気に引き込まれましたね。特に「月」「海」「重力」という知らないはずの言葉が頭に浮かぶ場面、世界観の奥行きを感じさせて素敵でした。夜凪の中に眠る力がどういうものなのか、めちゃくちゃ気になります。続きが待ち遠しいです!