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私、星街すいせいは今、
百人余りの大勢の視線が集まる中でよく分からないスピーチを強いられている。
「校長先生ありがとうございました。次は、新入生代表、星街すいせいさんのスピーチです。」
呼ばれてしまった、、
もうどうなっても良いや、
「皆さん、初めまして。代表の星街すいせいです。本日皆さんと出会えた事をとても嬉しく思います。~~~~~」
「はい。素晴らしいスピーチをありがとうございました。」
なんとか終えられた。
素直に私、凄いと思う。
突然のスピーチを難なくこなせたし、入学式の遅刻は誤魔化せただろう。
…誤魔化せた、よね、?
あ、そういえばあの子。
結局間に合ったのかな?
確か桜色の髪だったよね、
「…いた、」
いや、いたんだけどね?寝てんじゃん。
入学式くらい起きようよ、
まさか、そんなに校長の話がおもんなかったのか?
はぁ、…
「これからが思いやられるな、」
「これからクラスの振り分けを発表します。
呼ばれた人から各クラスの担任に従い、 並んで下さい。」
「一組。~~~…」
「最後に、三組。 35番、星街すいせいさん。」
「これにて入学式の説明を終了します。
各クラスの場所を確認し、担任の先生の許可が出たクラスから帰宅して下さい。」
…私は三組か、あの子は何組になったんだろ、
って言うか、発表時間かかりすぎじゃね?
発表始まってからもう30分くらいたってんだけど、、
まぁいっか、
今は一旦帰る事だけを考えようでは無いか。
「ここが教室?ずいぶんと玄関から遠いんだけど」
めんどくせぇ。
「皆さん、これからこのクラスで仲良く学んでいきましょう!」
「まずその為には、皆の事を知る必要がありますね!なので、これから自己紹介をします。」
「是非とも我先に!と言う方がいるのなら、元気よく手を挙げてくださいね!」
…なんだこの先生、めっちゃ元気やん。
高校生になって緊張してたんだけど、当たりだなこの先生。
…にしても、誰も手はあげないよなぁ。
目立つし。
「ぅ~ん、皆が手を挙げないなら、先生から自己紹介するね!」
「そしたら出席番号順に言っていってね!」
「まず私の名前は~~~~~~~~~」
あれから順調に自己紹介は進んだ。
「次の人!自己紹介出来る?…って、寝てる?!」
ん?あの子以外に寝る人居るんだ。
先生の発した一言でふらっとその方向を見る。
「あ、同一人物だったわ、」
まぁ、そりゃそうだよな、てか、遅刻したのに居眠りか。
私とおんなじくらい図太いな。
…おもしれぇ女
後で話しかけてみよう。
もしかしたら、”友達”になれるかもしれない。
「まぁ良いですよ、別に?」
なんか先生いじけてる、、
「次、35番の人、最後ですね!」
しゃぁない、自己紹介は出来るだけ控えめで目立たない声で、、。
「初めまして、星街すいせいです、 好きな事は歌う事とゲームです。良ければ仲良くして下さい。」
と、まぁ中学の頃の反省もあって、結構目立たないであろう挨拶が出来た。
友達、出来たら良いな。
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