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もっち
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耐えられなかった。
あいつらを嫌いになったわけじゃない。
ただ、自分の性格に腹が立った。
だから、捨てた。家族も、家も。
もう恵を禪院家に売った。
あの家の当主になれば、俺に金が回ってくる。
もう何もする気になれない。
でも食わなきゃ死ぬ。
それはわかってる。
だからこの仕事を続けてる。
孔時雨「どこいったと思えば、またここか。」
甚「金を増やしてんのさ。」
孔「お前が勝ってんの見たことねぇよ。ていうか、いいのかよ。手付金全額手放して。」
甚「いいんだよ。そのうち返ってくる。このレースみたいにな。」
孔「そうかよ。金手放すならせめて仕事しろ。」
甚「てめぇも仕事しろよ。」
孔「したわボケ。ていうか、仲介の仕事にお前の世話するっていう項目はねぇんだよ。」
甚「あそ。」
コメント
1件
この回、甚の内面がぐっと来ましたね。家族を嫌いになったわけじゃなくて、自分の性格に腹が立って捨てたっていうのが……逃げた自分を自覚しながら、それでも生きるためにギャンブルを続ける矛盾が痛いほど伝わってくる。孔時雨との軽い会話の掛け合いが逆に、その孤独や虚無感を引き立てていて余計に切なくなりました。設定の奥行きが効いてる12話でした。続き、読ませていただきます。