STPR全員での飲み会は始まってそろそろ2時間が経とうとしていた
お酒を片手にいろんな席に行っていろんな子たちと話してを繰り返し、ふと見つけたあの人の側へと近づいた
机に突っ伏している彼の隣に腰掛ける
「おーい」
遠慮がちに軽く肩を揺すると、のそりと顔を上げた
「…お疲れさまです」
先程まであっきぃやらまぜ太やらに散々絡まれて呑まされていたのを遠くから見守っていたが、疲れもあってか酔いが回るのが早かったのか眠たそうに目をしぱしぱとさせるぷりちゃんが何だか可愛くて吹き出してしまう
「おねむ?頑張ったもんね」
「んー…んふふ、りいぬくんかわいい」
目にかかった髪を退かしてあげようと伸ばした手を彼の熱い手に捕まった
こらこら、なんて笑っていれば
ふと彼はこちらを見つめた
「すき」
溶けてしまいそうなほど、蕩けた緑色の瞳が俺を映し出す
その瞳は微かに揺らいでいた
グラスを取ろうとしていた手が止まる
何度も
何度も彼の口から聞いた言葉
会うたびに嬉しそうに、幸せそうに笑って発せられた「好き」という言葉にいつも嬉しく思っていた
好きと言われるたびに胸が温かくなって、俺の中にある気持ちが膨れていた
いつも彼が言う「好き」には尊敬や、敬愛、なにより推しとしての好きが込められていた
だがこれは
いつもとは、少し違う気がした
当の本人は何もなかったようにお酒を口に含み、もう俺の方を見ていなかった
じわりと、触れた頬はこれ以上ないほどの熱くなっており思わず笑ってしまう
(あっつ………)
きっとこれは、お酒だけの所為ではないだろう
コメント
4件
楽しみにしております🫶
頑張って200まで押させていただきました!!
続きは♡200〜 (※R-18になるぞ😏)