テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

ダンディー・ダーリン「年上の彼と、甘い恋を夢見て」

一覧ページ

「ダンディー・ダーリン「年上の彼と、甘い恋を夢見て」」のメインビジュアル

ダンディー・ダーリン「年上の彼と、甘い恋を夢見て」

21 - スーツが似合う年上の彼に、ときめいて惑わされて -1-

♥

40

2024年07月02日

シェアするシェアする
報告する


──次の日、家を訪ねると、やはり出てきたのは、華さんと二人だけでしかなくて、


「あの、奥様は見えられないんでしょうか……?」


昨日、ご家庭の話を少しだけ聞いたこともあって、そんな問いかけが口をついた。


すると、困ったような顔を二人共が同時にされて、「あっ、ごめんなさい! 立ち入ったことをお聞きしたりして……」と、咄嗟に身体を折り曲げて謝った。



「ああ…悪いな。謝らなくていい……まだ、言ってなかったかな? 妻は、もういないんだ……」



蓮水さんの言葉に、(……いない?)というのはどういうわけでなんだろうと思ったけれど、それ以上は突っ込んで訊くようなことは出来ずにいると、


「奥様は、だいぶ前に亡くなられたんですよ」


と、華さんが口をひらいて、「……えっ」と、思わず言葉に詰まった──。



「……もう10年にもなりますよね……」


「……ああ、そうだな」


二人の会話を聞きながら、(そんな以前に奥様を亡くされていて……?)そう思ったら、


「……昨日は、結婚してもう17年って……」


ついそんな呟きが口から漏れた。


「……ああ、生きていたらってことを、言い忘れたな……」


蓮水さんがそう言って、微かに憂いを帯びた目を伏せた……。

loading

この作品はいかがでしたか?

40

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚