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僕がその日めめの家を訪れたのは
以前借りためめの服を返すためだった
前にめめの家に行った日
日中はすごくいい天気だったんだけど
夕方からのゲリラ豪雨で一気に気温が下がって
帰り際にめめがパーカーを貸してくれたんだ
それを返そうと思って
前日の夜にメッセージを送ったんだけど
いつまで経っても既読がつかない
仕事に行く前に
めめの家に寄って返そうと思ったんだけど
もしかしてまだ寝てるのかな
(まぁいっか、パーカー返すだけだし)
そういえば
この前めめの家の近くを通ったとき
美味しそうなパン屋さん見つけたんだよね
めめに買って行こう
インターホンを押すと
寝ぼけ声のめめが出た
「やっほー ラウールだよ
おはよう 開けて〜」
そう言うとめめは心底迷惑そうな声で
『は?ラウール?何で?
今は無理、帰って』
そんなこと言うけどめめは優しいから
なんだかんだ言って開けてくれるはず
「この前借りたパーカー返しにきただけ
服を渡したらすぐ帰るから空けてよ〜」
渋々といった感じでロックが開いた
玄関のドアを開けると
いかにも起きたばかりといった様相のめめ
寝癖だらけの頭になぜか上裸にスウェット
服を受け取ろうと手を差し出していた
僕は素早い動きでめめの脇をすり抜け
「途中でパン買ってきたんだ
朝ごはんに食べよう」
めめの家には何度も来てるから
慣れた調子で部屋の中に転がり込んだ
「おい、ラウール!
マジで今日は帰れって!」
めめがいつになく慌てていて
大きな声で言った
あれ、なんかヤバい?って思うと同時に
寝室のドアが開いて
そこから出てきたのは…
「え、佐久間くん?」
「あれ、ラウじゃん おはよ」
???
めめと佐久間くんって
お泊りするほど仲良かったっけ?
そりゃあメンバーだし何もおかしくはないけど…
なんとなく触れてはいけない気がした僕は
平静を装って努めて明るい声を出した
「佐久間くん、パン買ってきたんだ
一緒に食べよう」
いっぱいあるよ、とテーブルに並べると
佐久間くんも「すげー!美味そう!」って
いつも通りの笑顔で言った
コメント
1件
第6話、読み終えました! ラウールの押しの強さというか、めめの「無理、帰って」をスルーしてパン持って上がり込む図がもう完全にラウールだな〜って思いました(笑)でも驚いたのは寝室から佐久間くんが出てきたところ!「お泊りするほど仲良かったっけ?」ってラウールの内心にすごく共感しました。何事もないふりしてパン並べるラウールの空気の読み方、逆に気になる…これは続きが待ち遠しいです!