愛琴ちゃんと美佳ちゃんは本当に部活でも一緒に過ごしていて、私はその2人を後ろから毎日眺めていた
辛かった
もとは私の居場所だったのに、席替えした途端状況が変わって、学校で1人ぼっちで
周りの目も気になったけど、何より1番辛かったのは2人の笑い声や、周りの友達同士で話す子の笑い声だった
惨めだった
どうして私は1人なの?
なんでこんな思いしてるんだろう
そう思っても時間の流れは遅くて、1分が1時間に感じた
本音を愛琴ちゃんに言っていたら状況は変わったんだろうか
私が最初から気をつけていればこうはならなかったんだろうか
私は今でも私の居場所を取った美佳が憎いし、席が近いからって簡単に縁を切ってきた愛琴も死んでほしいと思うくらい憎くてたまらない
それでも我慢した
部活を辞めたいと思ったことはあるけど、担当の先生が好きだったし、絵を描くのも好きだったから辞めなかった
だから私は同じクラスで同じ美術部の恵那と仲良くしようと思った
さすがに2ヶ月以上ずっと1人で、周りの笑い声を聞きながら過ごせるようなメンタルなんて持ってないからだ
恵那は小学校の時同じクラスだったらしい胡桃(くるみ)と一緒に居て、胡桃とは気まずかったけど明るく振舞った
頑張った甲斐あってか、胡桃とは1ヶ月くらいで友達になれた
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