テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
〜日帝side〜
突然だか私には好きな人がいる。
それはナチス先輩だ。
好きな所がありすぎて説明するのに何時間もかかるだろう。
だけれど残念に私は1年生。彼は2年生。学年が違うのだ。なので、 毎時間会えるわけではないけど、放課後には必ず会える。生徒会で。
私はナチス先輩と過ごしたいがために生徒会に入った。
この学園の生徒会は生徒会長以外なら選挙せず、生徒会役員の全員の許可があれば生徒会に入ることが可能だ。
なのでこんな私でもすぐ入ることが出来た。
「失礼します〜」
私は笑顔で生徒会室に入っていった。
「日帝来たか」
ナチス先輩に名前を言われるだけでドキッとしてしまう。俺は乙女か、と自分で思ってしまうほどだ。
「チャオ〜日帝〜」
「さっきぶりだな」
今私に挨拶してきたのは、イタリア王国だ。
彼とは、同じクラスだ。
だけど、ナチスと幼馴染らしく仲がいい。
だから、イタ王に私は嫉妬している。
今日もナチス先輩と隣の席を陣取って生徒会活動をしている。こんな日々が続くといいのに私はそう思っていた。
まさかあんなにどろどろしている人間関係になるとは思ってもみていなかった。
〜イタ王side〜
ioは日帝のことが好きだ。
でもこれは片思いで、日帝はきっとioの事が好きじゃない 。
昔から声のトーンや表情の違いから人が思ってることや考えてることがなんとなくだが分かるのだ。
様子を見る限り日帝はナチのことが好きだと分かる。
ナチは誰にでも平等に接するのと、表情をあまり変わらないので誰が好きなのか分からない。
もしかしたら好きな人が居ないのかもしれない。
そんな事を考えていると、日帝が生徒会室に入ってきた。
「失礼します〜」
(今日も笑顔で可愛い…)
(でもその笑顔はナチに向けたものであってioには向けてないんよね…)
日帝は顔に感情が出やすく何を思っているのか分かりやすい。
常にナチのことを見ており、他の人いるときと比べてテンションの高さが違うので、io以外が見ても日帝がナチのことを好きなのはバレバレだ。
片思いと分かっていても、日帝の事が好きだ。
ioの気持ちは変わらない。
ナチと日帝は付き合っていない。
つまりまだioにもチャンスがあるということだ。
微かな希望を信じて頑張ろうと思った。
「チャオ〜日帝〜」
「さっきぶりだな」
返事を返してくれただけで嬉しい。
日帝は本当に嫌いな奴には無視をするので、嫌われてない実感がもてる。
日帝が嫌いな奴…それはアメリカだ。
そんな事を思っているとドアが開く音が聞こえた。
「Hello!日帝ちゃん♡」
日帝に向かってアメリカがハグをしようとしたが、日帝はそれをかわした。
「…黙れ…クソ野郎」
「もう〜日帝ちゃん照れちゃって!」
「貴様にはこれが照れに見えるのか? 」
「むしろ照れじゃなかったらなんなんだ?」
「…………」
「アメリカ日帝が嫌がってるんよ。 やめたらどんなんね」
「日帝ちゃん別に嫌じゃないよな?」
「嫌だ!やめろ」
「あらあらアメリカやめたらどうですか?」
イギリスの声だ。
気付かないうちにイギリスが入っていたらしい。
「そうだよーアメリカやめなよ」
どうやらフランスも入っていたらしい。
「あら貴方が賛成してくるとは…
ついに頭がおかしくなってしまいましたかwww」
「別に賛成はしてないんだけど? 」
「貴方が頭がおかしいのは元からでしたねww」
「はぁ!?お前こそ頭おかしいだろ!?」
(またまた始まったんね…この人たち飽きないのかな…)
ドンッ!!!!!!
机を叩く音が聞こえた。音の原因はナチだった。
「お前ら!!いい加減にしろ!
少しは静かに出来ないのか!?」
「先輩…すみません…」
「ioも悪かったんね…ごめん…ナチ」
「2人は別にいいんだ。問題なのはアメリカとフランスとイギリス!!!」
そこから延々とナチによる説教が始まった。
まぁ実際うるさかったし説教されても仕方ないと思う。
その間、ioは日帝と話すことが出来たので良かった。
こんな毎日が続くのが、当たり前だと思っていた。あの日までは………
コメント
1件
グヘヘヘ三角関係うへへうまうますぎる…