テラーノベル
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「Red…僕以外と話さないで…」
Blueは震える声でそう呟いた
「はぁ?そんなこと言われても無理に決まってるだろ…急にどうしたんだよ」
「嫌なの…!Redには僕しか要らないのに…そうだよね?」
Blueは訴えるような瞳でオレを見つめる
「オレはお前の所有物じゃない!勝手にお前の思想を押し付けてくるな!」
苛立ちでそう叫ぶと、Blueは目を見開いてゆっくりと俯いた
「……そっか」
小さな声でそう言い残して、Blueはその場を去る
(なんだったんだ…?)
よく分からないままオレは寝室へ向かった。
夜。
なかなか寝付けなくて天井をぼーっと眺める
Blueはオレに何を求めてるのだろう
(Blueは…オレが好き…?)
なわけないと首を横に振る
変に速くなる鼓動を抑えながら、何とか目をつぶって眠りについた。
朝。
眠い目をこすりながらリビングへ向かう
「Red、おはよう…!」
Blueはキッチンで朝ごはんを作っていた
「おはようBlue…今日の朝ごはんなに?」
「えっと…フレンチトーストだよ」
「うまそー!いただきま〜す!」
手を合わせて早速食べ始める
Blueは嬉しそうにオレを見つめていた
「そういや…昨日は強く言ってごめん。ちょっとイライラしちゃって…」
「ううん、わかってるよ、大丈夫」
Blueは微笑む
「…?ありがとう…」
分からない違和感を感じたが、気にしないことにした
「Red」
Blueと目が合う
「すきだよ」
ドキッと胸が高鳴った
「は、?好きって…まあオレも好きだけど…」
動揺を隠せずに少し裏返る声で返答する
「ほんとにすき?」
首を傾げて不安げに問いかけるBlueと、オレは目を合わせることは出来なかった
「好きって…色々あるじゃん オレは友達というか親友というか…そういう「好き」だから」
Blueは不満げに眉を顰める
「そっか」
Blueの指が耳に触れる
「ふふ…ぴくってした…」
意地悪く微笑むBlueを睨みつける
「何がしたいんだよ!!触ってくんな…!」
手を振り払ってもBlueは何度も肌に触れてくる
「ほっぺ赤いね、気持ちいい?」
彼女の甘い声で頭が満たされる。
「やめ……っ」
「やめてあげない。僕のこと好きになってくれるならやめてあげるよ」
「わかった……好き!!好きだから!!」
「いちばんすき?」
「うーん……うん……」
「へへ、嬉しい 僕もいちばんすきだよ」
少し歪んだ彼女の愛情が少しだけオレの心をときめかせた。
コメント
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堕ちろ。絶対に堕ちろ。