テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
今日は和香那と久しぶりの約束をしている。
「和香那!お待たせしちゃったーごめんね」
「ううん、時間通りだよ。翔音久々だねぇ」
待ち合わせはいつもの人通りが多い街角。
和香那は私を抱き締めてきた。
私も和香那を抱き締め返す。
通りすがりの人がジロジロ見てきて
「あれ、レズじゃね?」なんて声もする。
「あはっ。レズだと思われたね」
「えー?翔音、私の恋人になる?」
「ちょっ、そんな可愛い顔で口説かないでよ」
私たちは、和香那が欲しがってた新作のリップを買いにデパートに入った。
「わ、ケースが可愛い」
私が和香那の見ているそのコーナーを覗いて感心すると
「翔音もこのメーカー使ってみなよ!発色がすごく良いよ。色落ちもあまり無いの」
「えー、じゃあお揃いで買っちゃおうかな。でも和香那の肌の白さとピンクの唇じゃ、私に同じ色は合わないよなー」
キャキャとはしゃぎながら、二人でコスメコーナーを見た後で、上のフロアに移動して今度は洋服を見て廻った。
そこでも色違いのスカートを購入した。
「昔から、お揃いのものばっかりだね」
「ねー!でも、和香那と同じデザインの着ると整形やダイエット広告なんかの前と後みたいになるよ。和香那可愛いしさー」
私がふて腐れると
「なに言ってるのよ。煽てても奢らないからね?」
「ちぇ、なら発言撤回するっ」
三ヶ月に一度の和香那とのデート
今日も楽しかった。
和香那の幸せで、楽しそうな顔を見ると
私まで笑顔になっちゃう。
「あ、まただ!」
私が言うと、和香那は
「なに?どうしたの?」
顎をクイッと動かして
「あの男が、和香那見つめてる。和香那ってオスホイホイみたいな女だよねー。フェロモン駄々もれさせてるでしょ?」
「翔音、酷い!なによ、そのごきぶりホイホイみたいな言い方!」
「だーって、一緒に歩いてても引き立て役やらされるんだもーん」
「そんなこと言って~実は翔音の方見てるかもよ?」
そう言いながら和香那はまんざらでもなさそうなの。
幸せだね、和香那。
20代半ばの今、あなたは一番キラキラしてる。
後で思い出すといいよ。
何も知らずに、ちやほやされて浮かれてたこの日のこともね。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!