テラーノベル
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雅弥の部屋で私たちは情熱的な時間を過ごし、ベッドで呼吸を整えていた時に雅弥が不意に聞いてきた。
「和香那って女はさ、どんな風に彼氏を奪ったのって、聞いたら翔音、気分悪い?」
「ううん。そのぐらい別にいいよ。気遣いすぎないでよぉ」
そう言ってから雅弥の肩をかぷっと甘噛み
「ちょっと、なんで俺食われてるの?」
雅弥がおかしそうに笑って、私もクスクス笑った。
「そうだなー、どんな風にかぁ」
――あれは、高校一年の時。
和香那とは学校が離れても時々遊んでいた。
私は学校で彼氏が出来て、和香那も高校で彼氏が出来たからダブルデートをした。
「え、翔音の親友ちゃん、すっごい美人だね」
その時の彼氏が、四人が合流してすぐ
私に耳打ちをしてきた
彼女の女友達をそんな風に褒めるなんて、嫌な予感しかしない。
それからも散々だった。
ファミレスでサラダが来ると和香那は盛り上がっているお喋りを中断させることなく
四つに取り分けていた。
「和香那ちゃん、家庭的というか女らしいよね」
そう、すぐに気がついて褒めたのは私の彼だった。
「翔音も少しは見習いなよ」
「あら、翔音は料理上手なんだよ?私なんかよりずっと家庭的だよ。私なんて整理整頓できなくてお部屋ごちゃごちゃしてるけど、翔音はいつも綺麗にしてるし」
「こいつ、神経質なとこあるからなぁうちに来ても勝手に拭き掃除とかしてるんだよ。アレ母さんの点数稼ぎしてるんだよ。な?」
「酷い、違うもん。埃が目立つから拭いただけなのに」
「そうよ、ケイ君。翔音はそんなセコいやり方しないわよ。」
「へぇ。ところでジン君と和香那ちゃんって普段どんなところでデートするの?」
「和香那がうるさいところ苦手で、二人でよく弁当持って公園行ったりしてる。渋いっしょ?」
「おい、翔音。お前もたまに弁当作って遊ぼうとか誘えよ」
ゲーセンとか、テーマパークばかり行きたがるのは彼の方なのに。
―――
「まぁ、こんな感じで和香那のいいところが目立って、私が貶されるパターンが多いんだよね。で、突然別れ話されたと思ったら、元カレは和香那追っかけていてトラブルになったりしてる」
「和香那って女は悪意ないのに、注目されちゃうんだ?」
「……悪意だらけよ。自分の魅せ方よぉく知ってるの。想像つくでしょ?付き合ってる人なんか会わせたくなかったって思ってたもん」
私は肩をすくめてそう言った。
それから、少し経ってから
和香那が如何に、小悪魔ムーブで
紹介する彼氏を魅了していったかを雅弥に伝えた。
「翔音がこんなイイコなのに、元カレたちは見る眼ないんだな」
「でしょ?そんな男とばかり付き合う私も見る眼ないって……ね?」
「全くだ!」
「ひどーい、そこは否定するところでしょ?」
「あはは、冗談だよ。翔音、苦しかったな?」
その言葉に、うるっとした
「もぉ、弱らせないで!もっと燃料くべてよ。じゃないと復讐の計画たてられない」
「そうだな。きっと、叩き潰してやろうな」
そして、私たちは計画を立てた。
この時、
私たちは出逢ってから、二年経っていた。
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