──────いえもん視点──────
はっと目が覚める。不思議と息が荒い。悪夢でも見たのか、そう思い夢の内容を思い出そうとすれば、鮮明に思い出せる。
覚悟、ゆうき、無気力、無欲、足でまとい。様々な負の感情が思いおこされる。
言われてみればその通りだ、なんてその時の自身の言動に対して後悔する。『───』…。
…?
俺は今、ノイズのことを呼ぼうとしたはずなのに、思い浮かばない。…。分からないものはしょうがない。気にしないことにしよう。と、いうより何かを探ろうとしたら命を危険に晒しかねないからだ。
俺の覚悟とは、…正直分からない。覚悟を決めるために戦争に出る。それが当分の目標になりそうだ。なんて思いつつ、パーカーを着、ラフな格好を着る。俺の心とは反対に気楽そうな服に少しばかり羨ましいと思ってしまう。
ササッと朝の身支度を済ませ、朝食を軽く取り、会議室へと向かう。前はこんな部屋そうそう使わなかったと言うのに、最近は頻繁に使っている。リビングで全員でワイワイしていた時が酷く昔のように感じる。そんな思い出にふけりつつも会議室に入室する。
既に全員が集まっており、俺が最後ということを知る。正直れいまりさんや、ガンマスさんは寝坊すると思っていたので意外だった。
会議室は穏やかな空気…ではなく、殺伐として冷えた空気が広がっていた。
「失礼…しま…ス。」
自然と声が小さくなってしまう。その空気を作り出した数名──────ガンマスさんやれいまりさんを見る。
「─────私は個人的に動きます。」
「私はッ!!ガンマスさんについていきたいんですって!!どこへでもお供しますからッ!!」
「待ってください。話がループしてますって。先に聞かせてください。」
「…俺も個人的に…」
「ルカさん黙って。」
「…。」
会議、と言っても冷静さを水面下に保った程度に過ぎない。冷静の仮面で顔を覆ってはいるがかなり焦りが見え隠れしている。
「…どうなってるんですか?今」
俺は隣の席に座っているみぞれさんに耳打ちをする。みぞれさんはさらっと紙にメモを書いてそそくさと渡す。この状況の圧にみぞれさんは押されているらしい。冷や汗らしきものがうっすらと垂れている。
紙には今の会話の大体の要点のようなものが書かれていた。
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ガンマスさん、ルカさんが個別に動きたいと言っている。
村長→それはめめ村として出たくないということなのかを聞きたい
ガンマスさん→めめ村として出たいかは不明。単独で動きたい。
れいまりさん→ガンマスさんと一緒に行動したい。それ以外は納得できない様子。
ルカさん→単独で行動したい。本意は不明。
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(わかりやす…。)
みぞれさんのメモは丁寧にまとめられていて、ひと目でわかった。そしてそれぞれの意見や状況などが細かく、ほどでは無いが充分な量が書かれていた。…これを会議の時にいえば簡単にまとまるのでは?と思ったがこの会議に殴り込めるほど俺は強者ではない。この会議に俺の意見は不要であることは用意にわかる。そのためここでの正解は沈黙だろう。歯痒いか、しょうがない。そういうものなのだ。
「とりあえず、ガンマスさん、ルカさんに質問をします。」
めめさんはこの状況がループすることに気づいているらしく、話をまとめようとひとつ咳払いをしてから話しを切り出す。
「あなたたちは『めめ村』として戦争に出てくれますか?」
その言葉に2人は沈黙する。最初に口を開いたのはルカさんだ。目の下には隈ができていて寝不足であることが用意に想像出来る。ルカさんの思考、思い出に絡みついているヒナさんとの思い出をそう簡単に消すことは出来ない。おそらくだが、ヒナさんのことを思って、考えていると寝るに寝れなかったのではないか、という考えが浮び上がる。
「俺は出ますよ。行くあてがありませんし。」
ルカさんはそう言いつつ、めめさんと視線を合わせようとしない。行くあてがない、という言葉に茶子さんが反応する。
「吸血鬼の方が一応選択肢としてあるんじゃないですか?」
その言葉にルカさんは先程よりも不機嫌そうな表情をうかべる。
「俺にとって吸血鬼は種族として大事じゃないので。いい思い出もないですし。だから関係ないです。」
「ぁ…すみません。」
「いいえ、すみません。ちょっと事情がありますので。不快になったら申し訳ないです。」
ルカさんは落ち込む茶子さんに笑顔を向け、気にしてないよ、とアピールをする。少し寂しげな笑みに俺は何も言えなくなってしまう。多分ルカさんは吸血鬼の館などに住んでた時、いい記憶が無いのかもしれない。あまり触れないでおこう。そう思う。
めめさんはルカさんになるほど、と簡単に一言言う。短い言葉には安堵や安心などの気持ちが伝わる。めめさんにとっては全員大切な仲間であることには変わらないのであろう、そんなことがうかがいしれる。
「私は…、単独行動で良ければめめ村として出ます。無理ならばどこの種族にも属さない、そういう選択をします。」
ガンマスさんはそう言って言葉の引き金を引く。まるで心臓部に拳銃を突き立て、引き金に指を置き、すぐにでも打つかのような緊張と緊迫が周囲を覆う。まるでガンマスさんを恐れるかのように。自身の生死をガンマスさんに握られている。そんな奇妙な感触が脳内にじわりと滲む。めめさんはただ、静かに瞳を向けていた。
ここで切ります!さぁ!戦争パート前日常みたいな感じが長すぎて自分でもビビってます!こ、こんなに長いもんなんですかね…?ちょっとした驚きと困惑を含みつつ、そろそろ戦争できるかな?なんて思ってます。かなり物騒です。
それと、個人パートなんですが、めめさん以外に欲しい、というコメントがなかったので、主人公であるいえもんさんとめめさん、それと個人的に入れたいキャラのみ書くことにします!…今からでもコメントくれたキャラやりますよ?という念押をしときますね!
それでは!おつはる〜!!
コメント
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個人パートは圧倒的にれいまりさんかガンマスさんでしょ